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    • 2014.11.05 Wednesday
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    【造花の解体】西条公威

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       BLじゃないですね〜
      ヤオイでもジュネでもない・・・・
      こういう雰囲気のは一般書のが出会いやすい気もします
      BL出版社からこういう作風でこの完成度のものが出ているのに驚いた



      まず、私が読んだ中ではBL作家さんの中で飛び抜けて表現力がありました
      内容的にエログロ?に目がいってしまうと思うんですが
      私は8P目のこの文章にすでにこの作家さんの文章の上手さにしびれた

      奪い取った煙草はすぐに火が消えた。
      産まれてはすぐ死ぬ子供みたいに。
      いつまでも裸でいるわけにはいかないと思った


      これ、サラ〜っと読んでしまいますが
      真ん中の文章が上下の文章にかかっているんですよ
      「すぐに消えた煙草」「すぐに死ぬ子供」は連想させ
      「すぐに死ぬ子供」のように「いつまでも裸にいるわけにはいかない」
      こういう手法を実に自然にやっているんです
      「煙草」=「子供」=「自分」ということになり
      一時の京楽的でしかない短い命なんですよね
      そのキーになる「子供」という単語を前後の文にかけて挟んでいる
      しかも、前者は煙草を比喩しての小説としての技法として「子供」を使ってるんですが
      後者では「自分が裸でいることに我に返る」という主人公の現実なんですよね

      そういう文芸小説などでみられる文章表現技法が実にナチュラルに効果的に
      随所に散りばめられている
      意識して美しくみせようとか、感情的にしようとか、感動させようとかのドラマティックな技法でなく
      比喩・暗喩・倒置・句読点と改行・言葉の選別などが今までのBL小説とちょっと違う


      BL小説とは大概「ストーリー」読ませるモノである場合が多いいです
      それはBL読者が「男同士の恋愛」というを求めているので
      それでイイんですが

      それ故に、どんなに感動できるBL小説でも「文学」にはならない
      「感動」=「良い話」=「文学」ではないからですし
      BLに文学的なもの求めていないからそれでもいいんでしょうが

      感動できるBL小説はあるのに何故に文学にはならいないのか?というと
      文芸小説?純文学?とはお話だけでなく
      「文や表現力の美しさ」が大事なんですよね

      面白い話を作るのは素晴らしいです
      それは才能です
      そういうエンターテインメント性が高い作品がN木賞
      エンタメや面白さよりもテーマ性・文体・表現力など小説という形を表すのが
      純文学賞のA川賞かな〜??と
      私は勝手にカテゴリーしていますが
      (この堺が曖昧な作品も多いですし
       A川賞に何度もノミネートされた方がN木賞受賞したりもするので
       一概には線引きできませんが)


      どちらかというなら、BLはエンタメ小説なのです
      BL関係ないエンタメ小説のが文が完結で読みやすく
      ストーリーで感動させてくれたりするので
      一般小説でも意外と文芸作品よりエンタメ系のが泣けたりするのです


      そういうワケで感動できるBL小説はあれど!!
      文体や表現にこだわったBL小説というのは中々出会わない
      「出会ってみたいものだな〜」と思っていたら

      出会っちゃいました!!!

      この小説です



      でもね・・・・面白いのか?と言われると正直微妙なのですよ
      まず萌が私の場合はまったくなかった・・・・・
      木原作品よりもまったくないです
      BLらしさや恋愛?もあるんだかないんだか
      「愛」はあるんだけど、それは人類愛のような広い意味の愛情で
      甘い恋愛ではないんですよね
      「恋」はないといいますか・・・
      執着はあるんですが、それがBLやジュネに置ける「執着愛」とは違う
      「人間追い詰めると頭おかしくなっちゃうよね・・・愛」です
      (なんじゃそりゃ?ですが
       私の表現力が足りないのでこういう言い方しかできない)


      じゃ〜、何が楽しくて読んでいるのか?というと
      私の場合は西条さんの言葉・文章・表現力のセンスが好みだったの〜!!!
      「次はどういう言い回しでくるんだろう?」
      「この痛みを何に昇華していくんだろう?」
      「二人の間にあるものは何なんだろう?」と読みすすめてしまいました


      先に書いたとおり面白かったり萌えたりはしませんでした・・・・
      そう思うと木原さんはやっぱり上手にBLに染め上げているな〜と思いましたね
      どんなにイタイ話でもちゃんとBLしているし萌がありますもん
      そのおかげで読者は痛くても読めるんです
      また次の本を手に取るんです


      ですが西条さんは表題作だけなら
      「もうこの人の本絶対読まない!!」て方もいると思うし
      途中で挫折したり、飛ばし読みしちゃう方もいるんじゃないかな・・・と
      正直私もエログロすぎて、気分悪くなりました
      一々表現が肉体的にイタイ
      それだけじゃなくBLとか関係なく道徳的にありえない
      これは人間としてダメでしょう・・・というのあって
      本当にある種の分野がダメな人はダメだと思います
      救いは精神的な痛みがあまりない・・・と言うか
      主人公が精神肉体ともに痛みに対して緩慢で薄いフィルターを通してでしか痛みを認知しなそうな
      そして、その確かにある痛みでさえもありのままに受け入れていて
      「痛みに対して恐怖していない」もしくしていても気づいていないために
      痛みを快感や食欲と同じように自然に納得していることですかね〜
      それによって、どんなことがあっても読者は冷静でいられます
      この一人称なのに、まるで三人称のように冷めた目線で読めるのも好きでした


      F沢周・馳S周の乾いた淡々とした文体と近しいものを感じました
      女性だとA坂真理・金Hひとみとかかなぁ?
      後は初期のM上龍さんとかも
      「悲しきNE帯」「海の向こうでSEN争が始まる」あたりの作風
      あと、作家名は忘れてしまったんですが龍さんが推薦して帯びを書いていた
      「壊音」という作品が読んでいて思い出されました・・・・
      (内容はほとんど思い出せないんですが)



      まぁ。そういうわけであまりに衝撃的だったので勢いで感想書いちゃいました
      この話に萌を感じている方もいるようですが
      私は圧倒されたし文体が好きだったんですが萌はほぼなかったです


      その後に入っていた短編を集めたもののが一般受けはいいんじゃないかな?
      表題作みたいなグロを書いたとは思えないほどピュアな作品がチラホラ
      そこにはBLになる前の淡い気持ちだけでキスシーンすらないんだけど
      とってもその一つ一つが印象的で美しんですよ〜

      「天頂にプレディアス」一緒に星を見た従兄弟に対する想いと裏切り
      よくある話なんですが、それを上手いことまとめあげています
      でもそれはまだ恋じゃない・・・
      恋じゃないけど失恋に近い悲しみじゃないかな

      「金の花」バスと雨と傘と気になるあの人
      これすごく雰囲気があって好きでした
      最後の一文がすっごく詩的で美しんです
      走るバス、窓の外は雨。
      傘の花がたくさん開く。
      この!!この文のバランスのなんと情緒的なことでしょうか〜!!!
      O崎翠さんのような何気ない一瞬がすごくかけがえない情景になる
      恋が始まる瞬間を切り取ったような短編でした

      「生まれない子供」記憶を保てない父は息子に毎日「誰?」と聞く
      医療事故で新しいことを覚えられない記憶障害になった父と
      父に息子と認識されて愛されたいと望む息子の話です
      「明日も愛してる」を読んだ時に「この障害をあつかうBLはないんじゃないかな?」と
      思っていたんですが、以外に早く扱った作品に出会ってしまました・・・・
      流れ的にはBLらしくて、それでいて西条さんらしかったです

      「POWDER BLUE」好きな人ができると青い霧を出す主人公
      ま〜、ファンタジーな設定なんですが
      たったそれだけなのに幻想的で優しくて切なくていいんですよ
      山田E美さんの唇が幼虫になってしまう女性の話を連想しました
      ありえない設定なのに恋の切なさをそのありえなさが美しく見せるという
      後は私の好きな「雨のK石」という短編とか
      小説なのに実際に五感に訴えるようで香りを感じるようなんですが
      こちらは読んでいて青い霧を一瞬感じるんですよね〜

      「ペットショップボーイズ」ペットショップに友人と二人
      猫よりお前のが可愛い・・・というほのぼの
      題名で海外アーティストを連想した

      「サイクリングヤッホー」大好きなアイドルの名前を自転車に付ける友人
      BL!?ぽさはないんだけど可愛いです
      学生ぽいな〜

      「空港バス」無くなる空港バス・新しく来た新入社員
      何となく草間さかえ絵で脳内変換されました
      BL・・・なのかな〜

      「トレインケプトアローリン」
      これは途中まで何が始まるのかわからなかった
      読んでからのお楽しみ♪な作品
      これも草間さん絵が合いそう
      井上佐藤さんでもいいな〜

      「さよならだ」不倫している少年
      これは文の回し方が好みだった
      それと不倫の切なさと不倫してるオヤジのズルさと優しさが上手く出ている
      さよならだ。
      もう一度繰り返す。
      さよならだ。
      一緒にいるときに家族の話をされてホテルを飛び出す主人公のモノローグ
      そして、オヤジが「君も家族も手放せない」と抱きしめられてのモノローグ
      さよならだ。さよなら。あなたと、別れる。
      最初は改行しながらなのに、ここでは一行に収めます
      句読点の使い方に作者の文の見せ方と表現を感じます
      最後の文もシンプルなのに効果的にこの二つのモノローグを引き立てる
      長々と悲しみや切なさを訴えるわけでも
      読者に主人公の背景(設定)を読ませて
      「この子はとても寂しがりで孤独なのよ」と印象付けるでもなく
      短い文と構成と技術で切なさを最大限に引き出す
      ストーリーだけじゃなく、文体と表現力でまとめ上げてるのが上手い!!


      短篇集は比較的作者の女性的らしい男性にはない表現力が見え隠れします
      表題作は共すると男性的なのにこのギャップ!!
      私は一般書では短編は男性作家さんよりも女性作家さんのが上手いっと思っています
      そういう女性特有の微妙な気持ちの甘さや切なさを感じる作りになっていました
      話がどうこうよりも西条さんの繊細さが光っていて好きでした
      bl関係ない話も読んでみたいですね〜


      「愛されたい、ただ、愛されたい」書下ろし
      ウリ専ボーイ君がリアルだった・・・・
      【YES×3】という作者が実際にそういうところで働いていた(と言われてる)小説がある
      なんかそれを思い出しました〜
      身もよも無く愛されたがっているのがシンプルでいいですね
      最後「二人は抱き合った」というわかりやすい説明を入れずにセリフも入れず
      二人の気持ちを表すモノローグも入れず
      それでも二人が何をしていてどういう体勢なのかわかる
      希望と愛しさを感じられるやり方がやっぱり良かった



      こういうBL小説もあるのね〜という
      とても感慨をうけた本でした
      ただ、おすすめはしません
      上記の色々書かれている一般小説家がわかる方は読むと面白いかも???
      私の感じ方なので必ずしも同じ読後でないでしょうけど



      あと、題名の付け方が上手い!!
      BL小説らしくなく一々短編の題名もいい
      他の本も気になって調べたら、これまたセンスある題名↓
      「夜には凍る道」「孕み猫」「殺人音楽」「太陽の下、風に吹かれ」
      萌ないんだけどBL関係なく読みたい題名です

      【部活の後輩に迫られています】腰乃

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        羽多野渉×鈴木達央


        面白かったです

        腰乃さんはデビュー作から好きな方でして
        CDが面白い!と色んな感想を読んで知っていたのですが
        聞いたのはこのCDが初めてでした
        これは【隣の】【鮫島君と笹沼君】も聞いてみたいなぁ
        腰乃さん特有のテンポのある会話が上手く生きていました


        腰乃さんはデビュー作〜初期は絡みメインの連作短編が多いのと
        絵柄が個性的でタッチが荒くて、描写が露骨?生々しかったので
        結構好き嫌いが大きく別れていて生々しいTNTNと擬音の多さに
        「あの独特のテンポがいいのに〜」という作品として評価する方がいても
        「いやいや、ただのエロでしょ!」みたいな扱いが強かったような・・・・
        長編?一冊丸々同じカプで絡みページが減ってから人気が出たような?
        私はデビュー作から好きでした
        元々、こういうクセがある絵柄好きなんですよねぇ
        藤たまきさん、草間さかえさん、初期の門地かおりさんとかもタイプ違うけど
        タッチが独特の方が好きです
        (王道の綺麗な絵も好き)
        でもこんなに人気になるとは思わなかった・・・・
        (BL漫画の中でも売上が良いようです)


        原作のイメージが崩れてなくって良い(CD=原作)
        CDのが臨場感が上がっていい(CD>原作)
        原作のがやっぱり色々良い(CD<原作)
        という3パターンがありますが
        今回のはcdにはcdの良さがあって、原作には原作の良さがある
        でも、イメージがかけ離れてもいなくて完璧で
        原作片手じゃないとわからないワケでもなくCDとして完成してる

        CDを聞くとイキイキしていてすごく面白くて
        「やっぱり音声化になると会話がリアルだな〜」となる
        原作を読むと絵で色々わかっておかしくて
        「絵の情報があると想像しやすくて楽しいな」となる
        どっちの媒体もいいの!!
        原作読んでCD聞いても、CD聞いてから原作読んでも面白〜い



        またねぇ、キャスティングが良かった
        羽多野さんがキモ可愛い乙女デカワンコ年下攻めが完璧
        羽多野さんの年下攻めはやっぱりすごくいいんだよ〜
        もう年下羽多野攻め大好き
        ワンコぽさの中にヤンデレ?執着が見えるのがまた堪らんかった
        羽多野さんのヤンデレも好き〜
        (ただ不思議なモノで年下羽多野攻めはすごく好きなんだけど
         年下属性が抜けると私はあまり購入意欲がわかなくなる
        あと【トラ兄さんとワンコさん】でも思ったけど犬の鳴き声が上手いですね
        リアルワンワンしてました
        漫画の方も犬化しているシーンがあったので鳴き声ががハマっていて
        絵が浮かびやすかったです



        鈴木達さんはよ〜しゃべってました
        よく噛まずにあれだけまくし立てられるな・・・と
        ギャンギャンしているのでそういうのが苦手な人にはキツイかな?
        ただ、この心の声が激しいのが腰乃作品の特徴なので
        ギャンギャンしてなかったら面白さ半減だと思うのです
        鈴木達さんはところどころ可愛いんだけど
        それが乙女ぽかったり女ぽかったりショタっぽい可愛さじゃなくって
        ちゃんと男ぽさがある可愛さなのが絶妙で好きです
        特に今回は普通の高校生ぽさにざっぱりした男前さもあって
        そういう普通の男の子がグイグイ押されてアレヨアレヨとモノにされちゃってる
        戸惑いや葛藤やグルグル思考が全部ダダ漏れで面白かったぁ



        鈴木達さんはある日部活の後輩の羽多野さんに豪華な弁当をもらう
        ものすごく気合の入った手作り弁当に戦くが
        案の定、告白される
        男相手に付き合うとか考えてなかったので
        戸惑って焦ってグルグルしているうちに、羽多野さんに押し切られ
        毎日おいしいお弁当で餌付けされ付き合うことになってしまう・・・・




        私が特に好きなやりとりは、お泊りまで全般!
        鈴木達さんがコンビニ弁当をつまらなそう〜に選んでる時に
        「炊きたてホカホカのあったかいご飯
         炒めたて熱々の豚肉のしょうが焼き
         甘辛の肉汁に浸った千切りキャベツと玉ねぎ」

        羽多野さんが料理を語りだすんですが
        漫画ではそこまでは美味しそうには思わなかったんですが
        羽多野さんの言い方とか鈴木達さんの食いつき方とかで
        ものすっごいそのメニューが美味しそうに感じる
        (ちなみにしょうが焼きの油っこさが苦手なら
         肉を焼いてる時に一度多めの酒を入れて
         煮詰めてアルコールを飛ばした後酒を捨て
         後からサッとタレを絡めて味付けしたら肉だけを取り出し
         最後タレだけ煮詰めながらマヨを入れ、それを肉にかけると
         ジューシー濃厚で肉も柔らかくておいしいですよ〜
         キャベツにもこの甘辛マヨタレがすごく合います)



        なんやかんやとご飯に釣られて
        いざ泊めることになって鈴木達さんはことの重大さに気づくのです
        だって後輩くんは自分に惚れてるんですから


        根はイイ子で明るくてワンコでご飯が美味しくて後輩らしくパシリにもできて
        自分に惚れてることを抜かしたら、こんなに扱いやすい奴はいないんですよ

        部屋に入った途端、空気を吸っているのが
        キモくて(褒めています)素敵でした


        そして、寝る段階になって
        後輩君は当たり前のように一緒の布団に寝ようとするんですよ

        「イイ子にしてるから入れてくださ〜い」

        もちろんガッツリ断ります
        そしたら、ベットの下でグスグス泣いちゃうんです
        これが・・・・ウザいんだけど可哀想というか
        聴いてる方は面白いというか
        ここで絶妙に犬の声が重なってるのがイイです

        結局、根負けしてベットに入れてあげるんですが
        「先輩・・・
         拾ったものが犬とは限らないんですよ・・・」

        黒〜い



        もちろん、襲いますよね
        羽多野さんのハァハァ具合と鈴木達さんのテンパリ具合のやりとりがイイ
        「おさまんないっすっっ!!」
        「何がナニがっすよ〜」
        が本当にいっぱいいっぱいぽい
        「スンスン・・・ん・・・ん〜
         あ〜先輩の匂い・・・
         スンスンスン・・・ハァ〜
        (満足気)

        ここも好きでした
        本当に嗅ぎまくってる変態ぽさがよかったし
        「ん〜」が本当に気持ちよさそう?楽しそうなんですよ


        結局、テンパリすぎた鈴木達さんが泣き出して羽多野さんが我に返ります
        この泣き方が受け受けらしい可愛い泣き方じゃなくって
        うわ〜んて言う男泣き?高校生ぽくって
        可愛くてしすぎないのが反対に可愛く感じてしまった
        「いい子にしてるって約束したのに・・・
         怖いぃぃぃぃ
        ここまでのテンションに笑いまくってしまった


        その後、犬やら羽多野さんやらを捨てる夢を見て
        色々自覚してしまう鈴木達さん
        ここら辺の感じは犬好きとして、ちょっとキュンとしました
        翌朝、いつもと変わらない羽多野さんに安心しちゃいます


        そして、今回一番たのはキスシーン
        ハッキリ言って、絡みのシーンよりもエロかったです
        二人ともキスSEがチュパチュパと激しい激しい
        高校生らしくとってもガッツいていました
        臨場感たっぷりでものすごい熱かったです
        聞いたblcd200枚以上になりましたが、
        キスシーンベスト3に入るぐらい熱かった
        イヤハヤ。。。
        すごいキスシーンだった
        ここは原作よりすごい盛っている気がします


        結局、押し切られる?というよりは
        馴染んで何だかんだと好きになって受け入れちゃうんですよね
        出だしがグルグルしてそれを引きずってるけど
        もう完璧好きだよな〜という


        そして、初エッチ
        「まだイっちゃダメですよ〜」
        羽多野さん、銜え喋り上手になったな〜
        そして、相変わらず攻め時の堪らん!!我慢ならん!!という
        ガッツガッツ余裕ない感じがすごいんです
        これ普通の攻め様だと余裕なさすぎるんですが
        (攻め様って受けちゃんをリードするイメージなので)
        年下ワンコ「ご主人様の言うこと聞いちゃうよ
        ガッツガッツしちゃうギャップがいいんです

        鈴木達さんは普段のに比べて喘ぎはやや控えめなんですが・・・
        「激しぃ・・・よぉ・・・・」
        この言い方が・・・・素晴らしい
        鈴木達さんは私は喘ぎよりも絡みの時のセリフでの
        小さい母音「ぁ」「ぃ」とかの使い方や
        言葉の途切れかせ方や上ずり方や声をひっくり返したり掠れさせたり
        それがもうね・・・・ほかの方にはない言い方なんですよ
        エロいというか本当に気持ちよさそうというか
        セリフぽくないというか、それのセリフも喘ぎの一部なんです
        絡みの時のセリフは皆さん吐息入れたり途切れさせたり色っぽいんですが
        鈴木達さんは吐息や途切れさす以外の技法?を盛り込んでいて
        それがま〜・・・とってもエロエロ可愛くっていいですよね
        別に声が可愛い系でもないのに、可愛く聞こえちゃうんですよ

        こちらも原作より盛っていました
        後輩君の好き好き大好き度が倍増していたのと
        先輩もメロメロに気持ちよくなっているのと
        最後のフィニッシュに向けてのキスがこれまた
        大変大変に激しかったです


        「あいつ・・・嫁じゃなくって婿だった・・・」

        致した後の大泣きしながらのセリフです
        最後まで面白かった・・・・





        概ね、誰が聞いても面白いと思います
        ただコメディのギャンギャンしたハイテンションが苦手だとキツイかな〜
        私は寝る前にBLCDを聞くことが多いいんですが
        これはトラック2まで聞いた時点で
        「面白いけど、段々目が覚めてきた
         これ聴き終わっても眠れないぞ
        となり
        眠る直前に聞くのは諦めて、後日起きてる時に聴き直しました
        それぐらいテンションが高いので
        ちょっと疲れてる時や静かな気分の時はあわない気もしました


        でも、色々聞いて思ったのはコメディをノリよく楽しく作るのって
        シリアスを雰囲気良く作るのと同じぐらいに難しい気がします
        声優さんの息があってなかったり、テンポが悪かったりとかの
        間やスピード感が悪かったりすると面白くないだけならまだしも
        寒い・・・うけないギャグを聞かされているような
        居た堪れなさに包まれてしまうんですよね〜
        しかも、それがBLであるから尚更・・・・・


        だから、繰り返し聞いても楽しいテンポ良く仕上がってるこれは
        かなり良作じゃないでしょうか〜
        原作好きの方にも、軽くサクっと楽しみたい方にも
        鈴木達さんが好きな方にもワンコな羽多野さんが好きな方にも
        楽しく聞けるのでお薦めです



        ちなみに本編にはフリートークが入ってません
        一言コメントみたいのでいいから聞きたかったな〜
        漫画が付いてると言っても二枚組じゃないのにお値段がしたのと
        公式通販の送料が高かったのと調度お金がない時期だったので
        (あれなんですが・・・私は毎月BL予算を先に出してから
         今月の家計費を決めるような腐りきったどうしようもない主腐です
         でも、何故か自分ではケチってないはずなのに貯金がたまっていくので
         「BL予算を捻出したい!!」という気合が無意識に節約になってるんでしょうかねぇ)
        フリートークCDを諦めてしまいました・・・・・
        CDの巻末に入っていたらフリートークを聞くし、あった方が嬉しいんですが
        わざわざフリートーク目当てで通販するほどフリートークに興味ないんですよね
        まれにプログめぐっていて「このフリートーク面白かった」と書いてあると悔しんですが
        こちらは本編聞いた後、トークが欲しくなるテンションだったので
        これから購入する方はちょっと高くてもトークcdあった方が楽しいかもしれません


        千葉進さんのフリートークだけは聞きたいかな〜
        (好きだし、千葉進さんのフリートークはちょっと天然で面白いことが多いい)



         

        【近くて遠い】

        0
          川田紳司 ×宮田幸季
          鳥海浩輔×近藤隆


          【ホントのところ】を聞いて川田さんのメインが聴きたくなり
          お気に入りのプログでこちらが紹介されていて
          そこで宮田さんが珍しくショタ声でない!という情報を得て
          鳥海×近藤に惹かれて

          色んな要素が合わさっての購入です

          4人は同級生で友人同士
          話ごとにモノローグ担当が変わって4人全員の視点が入ってます
          ちょっと珍しい作りです
          いつか聞きたい!!と思ってまだ購入にいたってないんですが
          モノローグが話ごとに変わるところとかは
          【男子迷路】がちょっと似ているのかな???

          元々オムニバスが好きだったのでこちらはキャスト的にも
          ずっと購入したい候補に入っていたのですが
          何となくまったりしたのが聞きたい気分だったのでやっと購入しました


          お話は思った以上にどうってことない感じでした
          でも最近聞いたどうってことない話【ホントのところ】【夢のような話】に比べると
          学生青春BL物語として程よくまとまっています


          宮田さんはさほど低音ではありませんでした
          私は福山さんの某皇帝声が好きですし
          武内さんは【3シェイク】が唯一聞けるBLCDだし
          鈴木達さんの低音もカッコイイて思ってる人です
          重低音は苦手なんですが、普段高音の方の低音って
          重々しくなりすぎずに男らしさと意外性があって好きなんですよね〜


          普通にちょっと低めぐらいの宮田さんで
          ショタ少年ではなく、ツンデレでした
          ツンデレでも私の好きな本当に硬質で美人でツンツンって感じではなく
          学生らしく素直になれなくて強がって意地はっちゃう系の
          可愛らしいツンデレでした

          ただ10年後は4人の中で一番変化があったかな〜
          学生時代より低音目になっていて
          あまり宮田さんで聞かない音域なので珍しかったです

          で・・・・・低音好きなんですが
          宮田さんに関して何故か
          いつもの高音のがいいなって思ってしまった

          何か「ああ、宮田さんだな」という安心感があるというか
          聴き馴染んでるというか
          宮田さんはショタっ子声で認識してるからかな





          お金持ち学校に通う幼馴染の宮田さんと川田さん
          強がりな宮田さんは川田さんが褒めてくれるのが
          自分を認めてくれているような気がして勉強を頑張っています
          ところが川田さんにテストでトップを奪われてしまい



          無理してぶっ倒れた宮田さん
          川田さんに思わず告白して両思い
          それでも素直になりきれない感じです

          そして川田さんはそんな宮田さんをちゃんとそのまま受け止めてるんですよねぇ

          川田さんは低めの朴訥な声です
          【無慈悲なオトコ】の保村さんにちょっと音域とか抑揚が似てるかな?
          ともすると、棒読みになりそうなんですが
          そうならない絶妙な加減だったと思います
          イイ声出し演技もお上手だしもうちょっと人気が出てもいい気がするんですけど・・・・


          寝ている宮田さんに問いかける
          「裕・・・?裕・・・寝たのか」
          の名前の呼び方がすっご〜く甘い言い方でした
          それまで堅物で低音できたのに
          ここだけ本当に愛おしそうな声
          すごく良かったです

          何か。。。。何度も聞いたんですが
          どうもお話がちゃんと頭に入ってこないで
          印象に残っているのがこの川田さんの「裕・・・?」の声だけだったりします
          あっさりした話の中、この川田さんの声だけ飛び抜けて素敵



          鳥海×近藤
          セフレから始まった二人
          好きなのに友人の関係を壊したくないから告白できずにいます
          それでも体の関係は続けられるし、近い場所にいられる・・・と思っていましたが
          近藤さんに彼女が出来たので関係を終わらせるっと言われて・・・


          鳥海さん→近藤さんでモノローグ移ります
          お互いをお互いが好きなんですがそれを隠しているので
          鳥海さん目線では近藤さんは小悪魔チックですし
          近藤さん目線では鳥海さんはヤリ〇ン風です

          お互いにセリフでは何でもない飄々とていながらも
          モノローグが切なく色々葛藤していました
          その表に出る態度と裏の気持ちの違いが面白いな〜と思いました

          彼女がいるからもうセフレを止める!と近藤さんに言われての
          「やらせて・・・・最後にするからやらせて」
          て、迫る鳥海さんがちょっと気だるげで切なくって色っぽかったです
          息の詰め方とか吐息とかが良かった〜
          何となく攻めだと鳥海さんはワンコ攻めが多いい気がしますが
          【あしたのきみはここにいない】みたいな、こういう気だるげな感じが好きです
          鳥海さん特有の吐息多めの囁き声が遺憾なく発揮されてると思う


          近藤さんの彼女が出来た発言は
          セフレでいるのが辛くなったから辞めるための嘘で
          実はただ単に後輩の女の子の面倒をみてあげていただけでした
          それがバレてしまって衝動的に告白→両思い


          ありきたりの展開なのですが
          近藤さんのモノローグが切なくて綺麗でした
          最近あまり聞いてなかったけど
          (野島裕さんばかり聞いてる気がする・・・・)
          近藤さんの声がやっぱり私は好きだ
          少し鼻にかかった掠れ方が甘くていいな〜って思います

          両思いになった後の絡みで
          二人が初めてじゃないのに
          恥ずかしがってモジモジ
          しあってる様子が
          学生ピュアラブっぽくて二人とも可愛かった〜


          絡みは結構フリートークなどで鳥海さんが
          「近藤さんとは演技がやりやすい(息があう)」等、言ってるのを聞くのですが
          お互いの息の入れ方とかが絶妙で
          比較的あっさり普通の絡みなんですが臨場感みたいのがあって良かったです
          特にキスの時の二人の鼻声の入れ方と近藤さんのアムアムしてる声が好きだった
          チュッチュッしてるというより、唇全体で覆うようにハムハムングングしてるような
          近藤さんの独特のキス音な気がします
          しかも、これは受けの時だけで攻めの時はアムアムしてないんですよね〜


          近藤さんは役によって喘ぎ方が毎回違いますね・・・・
          【勘弁してくれ】みたいな裏声アヘアヘ系があまり好きじゃないので
          今回の甘く掠れた派手すぎない喘ぎのが色っぽかったです


          致した後の鳥海さんが翌朝の約束をしてるのが可愛かった
          「あ〜んをしてもらうためにパン朝食を断って
          和食にしようとしてるところとか
          イチャイチャほのぼのしました


          近藤×鳥海の方は、二人でやりとりする会話が多いいので
          それが仲の良い友達→恋人になる会話に現れていて楽しかったです


          10年後の秘書川田×社長宮田
          学生の時にキスしたり好きっぽいことを言われたけど
          何も関係が進展しなかった二人
          宮田さんが川田さんを遠ざけようとした時
          ついに川田さんから告白されます

          10年て長いな〜・・・・
          その間お互いに恋人とか作らなかったんでしょ?
          もうちょっと早くどうにかならなかったものなのでしょうか、二人とも
          何というかあまりに何もしない10年が長すぎて
          これがシリアスで何か理由があるならともかく、ちょっと入りこめませんでした
          何ならこの取ってつけたような初エッチ編はなくても良かったかも
          前半のあのちょっとヌルイ二人の雰囲気がよかったんだけど
          それが10年も硬直状態だったのか〜と思うと
          その良い感じのヌルさがなくなってしまうような


          そりゃ、BLCD的には絡みがあった方がいいんだけど
          前半の雰囲気?がよくって、二人のその後が私的にはモヤモヤしたので
          だったらなくても構わなかった

          初エッチ編入れるなら、せめて高校生の時にして欲しかったです
          これは私の勝手な思い入れなんですが


          どうも、その10年がず〜っと引っかかってしまって私はダメでした
          サラっと聞けばいいんだけど・・・・
          攻め様が初エッチの後に
          「勿体ないことをしたな」
          (もっと早くエッチしとけばよかった)みたいなことを言ったときに
          本当にそうだよ!!て思いました




          全体に雰囲気やメイン4人のバランスが良くって
          サラっと聴きやすいCDでした
          ただ、BGMが雰囲気をぶち壊してくれています
          西部劇や昔の刑事モノみたいなチャンチャンした音でして
          ほのぼのしたりふんわりしたり切なくなったりにまったく合わない!!
          しかも終わりの方でまたメインが会話してる時に流れる場違いなBGMが音大きい
          まぁ・・・シリアス作品じゃないのでこだわらなければ大丈夫です





          原作も読んだのですが、私はCDの方が好きでした
          この作品は題名と表紙がすごく素敵ですよね
          原作の方もCDの方もカラーが雰囲気があってすごくイイ
          (cdの方は書下ろしカラーなんですが、原作cdどっちも素敵)
          白黒じゃないのに色調を抑えたセピアっぽい感じが
          しっとりとして柔らかさと繊細さの中に学生特有の張り詰めた緊張感もあって
          このカラーに惹かれて「購入したいな〜」て思ったのです
          ただ、そのカラー表紙に比べますと内容や原作の方は普通すぎるなっと
          もうちょっと繊細で雰囲気重視の話だと思ったのですが
          良くも悪くもbl王道話なんですよね
          男同士での葛藤がまったくなく
          登場人物が女の子と付き合うのと、男と付き合うのを
          まったく同一上に捉えているのも思ったより切なさがない要因かもしれません


          ねねこ作品は表紙がツボにハマるとフラフラ〜と購入してしまうんですが
          何となく私には合わない・・・
          何となく私が表紙で想像した話となにかが違う
          でもカラーは好きです

          【オレンジのココロ−トマレ−】崎谷はるひ

          0
            高橋広樹×代永翼


            私は小さくて可愛い受け苦手です
            なので自然とそういう役が多いい方は避け気味になってしまうので
            今回代永さんメインは初聴きでした〜


            崎谷作品中でも小さくて可愛い女の子みたいな受けは苦手なんですが
            この作品の朗くんは結構好きなのです

            見た目は小さくて幼くて可愛らしいんですが
            女の子みたいに可愛いのではなく、ショタっぽい少年ぽい可愛さで
            その見た目を裏切り中身自体は他人を気遣い努力を惜しまず
            自分のことより他人を優先して、なるべく自分でできることはしよう!としていて
            精神的には大人っぽいところがあるのです
            自立心と達観性があるところが好きでした

            私は小さくて可愛い受け特有の
            「困ったことがあったら周りが何とかしてくれる」
            「ドジで不器用で自分では何もできない」
            というのが
            弱さ=可愛さ儚さになっているのが嫌なの〜!!!

            女の子なら男に守られるのもいいんだけど
            男同士なんだからある程度は男としての自尊心を持ってもらいたい


            この朗くんは子供のような見た目ながらに苦労して
            でも、自分の強さや個性にして色々考えて頑張ってるんです
            ただの小さくて可愛い受けじゃない


            声的にも代永さんは可愛らしくって
            可愛い受け自体が苦手なので今まで脇役でしか聞くことがなかったんですが
            代永さん宮田さんは私の中で可愛い声でも別枠
            この二人は地声も女性のような高音系で
            作ってわざと可愛らしくしてるわけじゃない!
            元々が可愛い声なので仕方がない・・・と
            そして、ラジオやトークでの見え隠れする腹黒?さやあざとさなど
            「自分の(声の)可愛さをちゃんと理解している」と言うのがいいなぁ〜っと
            BL可愛い受けによくある
            「自分のどこがいいのか全然わかんないという
            天然な可愛さが私には女のブリッ子に通じてる気がして苦手なのです
            ですが、それを狙って知っていてやっているのなら
            強かで面白いじゃないか!っと・・・・



            そういう可愛い声をしたたかに活用している方が
            可愛い受けをやるのは面白いな〜っという捻くれた楽しみ方を見出しのです

            BLCD聴き始め初期は多分聞けなかったと思うんですが
            可愛い儚いウジウジ受けの鈴木千さん野島健さんを平気になったのを皮切りに
            ツン美人の岸尾さんが平気になり、可愛すぎて苦手としていた福山さんを乗り越え
            避け続けていた過去の高音石田さんを制覇した今だからこそ!
            代永さんメインを聞くことができました


            聞けるCDが増えるって嬉しいことですので
            これからも色んな角度から切り込み着眼点を変え萌を見つけ
            今いる「ちょっと苦手だな〜」て方を制覇していくつもりです
            私の心が狭く苦手なだけで声優さん自身が悪いわけじゃないんですから
            反対に、皆さんが良いと言ってるモノを共感できない方が寂しいよ!と



            今回も聞けて良かったです


            代永さんカワカワイ〜

            私の本来持っている要素とは違うんですが
            誰が聞いても可愛い


            お話的には一枚目は原作読んでいれば聞かなくてもいいかな
            物語の動きが少ない上に恋愛描写がほとんど皆無で
            どこに面白みがあるのかわからない・・・・
            ただ代永さんがモノローグをたくさんしゃべりまくってるので
            代永さんの声をたくさん聞きたいよ!て方にはいいかも
            悩んだり元気だったり切なかったりキュンとしたり可愛かったりと
            色んな表情をコロコロと変える様子が伺えます
            一枚目のラスト付近は恋愛に心が傾きかけているので
            なんなら一枚目は最終トラックのみ聞けばかな



            二枚目から物語が動きます!
            親友の寺島さんと叔父の鳥海さんをタテに脅されて体を要求される代永さん
            そこに母親の急病が重なって誰にも相談できずにテンパっているところを
            高橋先生に気づかれて、全てをさらけ出します


            代永さんを脅迫する間宮さんがすご〜くイイ演技でした
            いい意味でゲス野郎でね〜っとり気持ち悪くて良かったの!
            次作が出れば更に絡んでくるので、この演技の達者具合に期待が高まります
            代永さんの怯えっぷり&憔悴が際立つ良さでした


            悩みを色々ぶちまけて、高橋先生に縋って泣く代永さん
            怒りながら泣き叫ぶ様子が痛々しかったです
            その後えずきながら弱々しく泣くのがまた切ないのです
            優しい包容力たっぷりな高橋さんの声がまたいいんですよ〜
            私のには引っかからないんですがキュンとしました


            告白両思いでちょこっとだけ致します
            代永さんが初々しくて高橋さんがね〜っちょりエロい

            ムキムチされちゃいますよ

            大人声と子供声のギャップが良い感じでした〜
            ローションプレイもあって、アップアップでいっぱいいっぱいの代永さんの
            堪らない感じが可愛かったです
            エロいとはちょっと違うんですが会話がたっぷり入っていて
            ラブラブで良かったです


            この後はお決まりのパターンです
            →問題解決→エッチ



            絡みは崎谷先生が仰っていたように・・・・
            イケナイ気持ちになります

            高校生どころか高音すぎて
            小中高生みたいな幼さなのです

            高橋さんが大人の色気をたたえながらも
            余裕のない息た〜っぷりの攻め声なのも相乗効果
            入れる時の「堪らない・・・っ」という気持ちよさそうな攻め息が
            滅茶苦茶エロかったですよ〜


            ただ・・・私が高音受け苦手なのと聞き慣れないせいなのか
            段々と小中高生女子高校生に聞こえてきました
            それぐらい代永さんが高音というか女声というか
            そういう男の子なのに女の子みたいに可愛いっというのが好きな人はいいんでしょう
            私はBLなら受けであってもであってほしいタイプでして


            一度気になり出してしまうともうね・・・・・
            大人×女子高生にしか聞こえなくなってしまって
            可愛いんだけどBLに聞こえない
            よってBLを感じない

            可愛いんですよ!
            嫌ではないんですよ!!



            ただ、BLの男同士の絡みはファンタジーとして聞きなれたのもありますが
            音だけで男女の絡み(実際は違うんだけど)を聞いてる気分になるのが
            私にはいたたまれなかった

            受けの声があまりに女の子っぽくって
            もう途中から男女の濡れ場(女子高生モノ)にしか聞こえなくなり
            変に生々しく感じてしまったんですよ〜


            途中の声を我慢して「んん〜んん〜」モジモジしてるまでは許容範囲だけど
            「あ・・・」て喘ぎだしたらもうダメ!!
            喘ぎが丸っきり女喘ぎってわけじゃなくって、声の高さが女性ってことです


            そういう高音が好きな方にはとっても可愛らしくていいんじゃないでしょうか〜
            高音可愛い受けで何がダメって私は絡みの喘ぎが苦手なんですよね
            その他のお話の時のセリフやモノローグは最近高音受けちゃんも可愛く思えるんですが
            高音受けの時はエロ少ない話のが安心だったりします
            絡みを聞きたくないわけじゃないんですが・・・・



            一番好きだったのは【DISK2 トラック7】
            寺島さん鈴木達さん水島さん学生友人たちとキャッキャッしてるところ
            特に高橋先生と付き合い初めて、それが友人達にバレて
            恥ずかしくって唸ってモジモジしちゃってる代永さんが
            メッチャ可愛い

            それを宥めてる大人な高橋先生っぷりもイチャイチャして良かったの〜



            メイン二人や前作から引継ぎメンバーや間宮さんとかキャストは良かったです
            ただ、女キャラが崎谷作品は毎回そうなんですがちょっと個性が強いので
            好みが別れるかな〜と思いました
            ミヤちゃんが若干・・・アニメ声ぽいのが気になりました
            別に役にあっていれば女性声優さんがアニメ声でも構わないんですが
            (可愛いですしね!)
            ミヤちゃんは押しが強いツンデレキャラぽいのでそこだけ
            ツンデレアニメ女主人公が降臨してしまったように感じました〜



            高橋さんはちょっとクセのある話方なんですが
            大人で包容力がある先生ぽさと好きな子に対して余裕がない攻めっぷり
            二つの対比がなされていて私は嫌いじゃなかったです
            代永さんとの音域の高低差も大人と子供の違いが出ていて
            変に若い声じゃないのが先生と生徒の禁断愛ぽくって
            エロかったんじゃないでしょうか



            色々書いちゃいましたが、二枚目を聞くために5千円も惜しくない!!
            ま〜・・・・本来は二枚組は二枚とも聴きごたえがあるのがベストなんですが
            昔の崎谷作品【ハピネス】【手を伸ばせばはるかな海】とかは
            二枚組で一枚目に絡みがなくっても楽しかったんだけどな〜・・・・
            【不埒はスペクトル】とは毛色が違うけど
            こちらも最近の崎谷CDの中では結構良かったです


            個人的にはどんどん続きが出て欲しいシリーズというよりは
            【プリズムのヒトミーヤスメー】が聞きた〜い
            この後の二人が早く聴きたくなりました





            内容の方は・・・・これは原作がアレなので仕方ないんですが
            やはり音声になったのを聞いてもモヤモヤしました
            ちょっと愚痴っぽい感じで原作自体の不満点を書きますので
            以下、否定的な感想が許せない方は注意です
                  ↓↓↓

            母・ヒカルは子供が欲しかったので幼馴染に頼んで結婚して
            体が弱いのに命懸けで朗(代永さん)を産みます
            ヒカルは「私はいつ亡くなってもおかしくないから
            支える人が必要でしょう。あなたは自由に生きて」と
            夫(朗の父)に恋人を作ることを進めます
            それで、ヒカルが楽になるなら・・・・と夫は恋人を持ちますし
            息子の朗はその母・父・愛人がいる家族の形を受け入れます

            ↑これね・・・・ヒカルのエゴじゃないですか??
            子供を産みたいのも夫に愛人を薦めるのも自分が望んだこと
            それによって夫や息子や愛人がどういう気持ちになるのか考えてない
            愛する妻から「私が亡くなった時」の話をされ、愛人を薦められる夫も可哀想だし
            いつでも二番手で居続けなきゃならない愛人の子も辛い
            そんなんだったら離婚してあげりゃ〜いいのに、それもしない
            愛人の女性は子供産めないようねぇ
            この状況だと・・・・


            そして、そんな大人達のドロドロを子供特有の無邪気さで見ないようにしないといけない
            朗くんが不憫でなりませんでしたよ・・・・

            これが次の【ヒマワリのコトバーチュウイ】に続くわけですが
            ヒカリの弟・あーちゃん(鳥海さん)が捻くれた難しい性質になるのも仕方ない
            そういう辛い過去編が次作あるわけで・・・・
            今回のヒカリにもモヤモヤしましたが、次作はもっとモヤモヤするんですよね
            子供時代に変な家族関係なのも辛いけど
            思春期に姉の奇妙な自己満足家族ごっこに巻き込まれて
            「でも、老い先短い姉のためだから」と頑張っていたらおかしくなっても仕方ない


            で、こんな自分勝手な女をすべての人たちが悪く言わないのが、また疑問でした
            悪役が変な女なのはギリギリ頑張ってどうにか我慢できますが
            登場人物が褒め称える天使さまがアレなのは厳しいです
            小説でも辛かったけどCDでも辛かったな・・・・
            慈英臣の教祖様もCDになったら辛そうだな〜


            三木×鳥海は聞いてみたいけど、お話自体は余り聞きたい感じではなかったりします
            (三木鳥海なら【ボーダー・ライン】という名作もありますしねぇ)
            崎谷作品の鳥海受けなら【チョコレート密度】が聞きたかった〜






            【夢のような話】

            0
               前野智昭×野島裕史


              シリアスなの!?
              アホエロなの!?
              ラブコメなの!?
              ほのぼのなの!?



              何なんだよ〜!!!



              と、言うとってもモヤっとした出来でした


              ブックレットの絵とか中のミニ漫画読むと
              もうちょっと可愛らしいラブコメエロっぽいのに
              始終、演出やBGMやトーンがシリアス調
              なのに、チョイチョイ入る雰囲気はコメディぽい・・・・



              ゲイだけどノンケばかりに惚れてしまう主人公
              しかもエッチは好きな人としかできないタイプ
              今回も会社の人気者で婚約したばかりの年下君に惚れてしまい


              このゲイの悩み方がとってもシリアス調でして
              途中過去の片思い相手から
              「男が好きだなんて気持ち悪ぃ!!」みたいな
              罵詈雑言の回想が入っています
              トーンもかなり暗いです


              ですが、アレヨアレヨという間に両思い
              初めて出来た恋人はドSでした
              初めてなのに縛られてリングも付けられちゃうよ

              んん??え?
              今までのシリアス調は何だったの!?

              行き成りお道具が出てきたり
              イイ子な年下君がSだったり
              これってアホエロだったの???

              と、思っていたらさほどエロエロしないでトラック1終了


              何だか全編↑こんなノリなんですよ・・・・
              シリアスだと思ったらほのぼのしたり
              エロだと思ったらシリアスだったり
              どういう気持ちで聞けばいいんやら


              野島裕さんの元彼の坪井さんが出てきてヤキモチ焼いたり
              前野さんのお姉さんを浮気?相手と誤解したり
              前野さんはだけど我慢して優しくしてたら
              「もう自分に飽きてしまったんだと野島さんが悩んだり

              BLアルアルネタ
              が放りこまれています
              そういうの嫌いじゃないんですが
              やはり始終全体のトーンが暗い演出自体はシリアス調なんです
              こんなBLアルアルネタはコメディかほのぼの話にして
              楽しく聞くものじゃないの!?
              シリアスにしようにもこんなどうでもいい悩みはシリアスに聞けない!!
              しかも間に
              ア〇ルパールやら目隠し全裸放置プレイやら首輪やら鎖やら言葉責めやら
              っぽいことが散りばめられてる
              これもこれで【きみに飼われたい】みたいに突き抜けてくれたりすればいいし
              みなみ遥や南原作品みたいにアホエロにしてくれれば楽しめるし
              清閑寺みたいなシリアスの中に特濃エロプレイとして入ってればけど
              細切れに短〜く場繋ぎみたいに30秒〜1分の道具の名前のみ出てくるようなエロでは
              何だかよくわからんのよ〜


              これならエロなしでくっついたカップルがイチャイチャ喧嘩してるだけの話のがいいよ〜
              【ブーランジェの恋人】とか特に何はなくても
              メイン二人が恋人してるだけですごく癒されたし
              【不機嫌シリーズ】とかも痴話喧嘩話だけどメインがラブラブしてるだけ可愛い



              で、比較的どうでもいい悩みやスレ違いだったりするので
              「これは軽い話だと思っていればいいのかな〜」と聞いていたら
              ゲイであることが家族に拒絶され勘当されている受けちゃん
              ・・・・・ここでまたシリアス調なんですよ
              確かに可哀想設定なんですが
              この今までのノリで行き成りそんな可哀想話されても
              何も感慨もないんですよね
              一枚組みでも【水に眠る月】みたいにガッツリシリアスだったりすると
              家族に性癖を拒否される苦悩みたいのが感じられるんですが
              BLアルアルネタをたくさん放り込み、ギャグみたいな攻めS設定
              お道具やプレイがチョイチョイ入る中でシリアスされても・・・・



              以上がトラック4まで
              ここで私脱落して、一度聞くのをやめてしまいました
              通しで数度聞いても
              (よっぽど嫌な作品じゃない限り元取りたいから3回は聞きます)
              トラック4で一度挫折するんですよね


              【トラック5】はちょっと好きです
              これまでのシリアス?エロ?ほのぼの?という疑問がなく
              この作品元々の色であるだろう
              アホエロコメになってると思うの

              恋人の話をする楽しさを実感する野島裕さん
              ですが、そこでエロの話になりフェ〇についての話になった時に
              「おしゃぶりがするのは嫌」「下手そうだからしてもらわなくていい」と前野さん

              そこに前野さんのドSの姉が来て野島裕さんをムチで打ちます

              「あなた絶対素質あるわよ!!
               ドMの」
              「この豚がッッ!!
              ここで痛がってる野島裕さんにちょっとてしまった
              トラック2でチョロっと出たこの姉と攻めのやりとりが妙にツボだったけど
              短い再登場がやっぱり何か良かった
              何か、本当に女性声優さんがイキイキとしていて楽しそうなのがいいです


              その場のノリで姉にキスされたので前野さんがヤキモチを妬いてる
              っと、思っていた野島さんですが
              実は自分意外の人に首輪付けられているのに怒っていたのです
              会社で御仕置きプレイ
              貞操帯付けたままおしゃぶり

              痛くて気持ちくなってしまいます
              トラック4まではイヤイヤしてる割にそこまでプレイ感がなかったんですが
              ちゃんとここでは痛いけど気持ちい戸惑いとか
              攻めが受けを支配してる感じがしてSぽかったです
              せっかくS攻めなのに、上手くそれが作用してない気がしてモヤモヤしたんですが
              ここでやっとプレイぽかったです

              前野さんの見下したような
              「IN乱」の言い方が何かエロカッコ良かった

              「罵られてイッちゃうなんてドMですね

              そんなに喜んでくれるなら
              もうドMでいいかな・・・・て思った

              この思考は十分ドMだと思うよ・・・・
              でもMってなるもんじゃなくって、素質なんじゃないかな〜



              このトラックみたいにアホエロラブコメ調にして
              受けがやらかす→御仕置きプレイ→次第に受けがMに目覚める
              みたいな展開を繰り返しながら愛情を深めて行く展開にしたほうが
              面白かったんじゃないかな〜?



              【トラック6】最後はまたシリアスです
              こういう内容があんまり深くないモノで安易にカムアウト扱って欲しくない
              S////Mにしてもそうだけど、あまり良くわかってないのに扱ってるような
              アホエロやラブコメだったらいいけど、道具出しとけばS////Mなのか?
              それは違うだろ〜・・・と思いました
              しかも攻めが自称Sなんだけど優しくしたいっと思っていたり
              それってSなのかな?本当に虐めて楽しんでるのかな?という
              S攻めとしても疑問だったりします
              Mの自覚がない受けは十分ドM素質があるのはわかるんですが
              【あかないとびら】の【みにくいアヒルと王子様】の攻めのが
              道具使ったり特別なプレイしてないし物腰柔らかいけど十分Sぽいんだよなぁ
              【みにくい〜】みたいな二面性がある攻めにしたかったみたいだけど
              上手く作用してない気がしました〜


              両親にゲイであることを責められてる時に駆けつける前野さん
              思わず嬉しくて泣き出してしまう野島裕さん
              話はともかくとして、泣いちゃう野島さん変わらず可愛いです
              何となくこの泣いてる野島さんが聞けただけで
              安易な話作りにも目を潰れてしまう気がしまう
              それぐらい泣き演技が可愛いんですよ〜
              ただ可愛い野島裕さんの泣き演技なら
              【グットモーニング】【秘密の新薬実験中!!】【下がってお待ちください】
              十分満喫できるんですよね〜



              シリアスの後は場違いなエロです↓

              最後は猫耳&尻尾バ〇ブプレイ
              しかもちょっと長めのエロでした
              シリアスの後にこれってどうなの!?と思うものの
              BLCDでは珍しいプレイだったのと
              戸惑って泣き出してしまう野島さんはやっぱり可愛いですし
              その泣き方がいけないことしてる感、満載でしたぁ
              流れて的にはどうなのよ・・・と思いましたが私は好きでした
              と、言うかコレがなかったらちょっとつまらなかったかも



              短い一言トーク
              「たくさんイジメられてしまいました〜」野島さん
              「Sの人はMの気持ちはわかるけど
               Mの人はSの人の気持ちはわからない」という名言がでたそうです




              全体的に何だか散漫な感じがしました
              攻めがS確定した時にエロを期待したけどそれほどでもなく
              受けが真剣に性癖に悩んでる割にそこへの踏み込み方が甘く
              エロにもシリアスにもなりきってなく、早々と恋人になったわりに
              イチャイチャほのぼのラブラブしてるワケでもなく
              何だかな・・・・


              ちょっと視覚的な部分もあるのと、ブックレットのショートは嫌いじゃないし
              原作読んでみようかな〜
              これはCDじゃなくって漫画の方が面白いんじゃないだろうかぁ
              ホントのところ】も作家のユキムラさん自体は私嫌いじゃないんですが
              CD化した時はあまり面白くなかったですし
              原作のチョイスが音向きじゃない気がしましたよ・・・・



              短いながらも珍しいプレイが入っていたのでまぁ・・・良かったかな?


              あと、この野島裕さんの低音トーンが好きでした
              私が聞いてきた他作品に比べてやや低音目
              落ち着いた大人の美形
              いつもは美形より美人よりのちょっと細い声なんですが
              それよりもややカッコよさがでているトーンでした
              柔らかさより硬質さがでているのが好み
              BL受けというより、美形男っぽさが出ているのに受け!!という
              そのギャップが好きだった
              この好きなトーンの野島裕さんがしゃべりまくっていたのがいい
              どうせならシリアス話とかでこのトーン聞きたかったな〜



              前野さんは聞くたびに演技が安定してきてる!
              何となく初期の頃の前野さんは声は好きなんだけど
              キャラによって演技がブレてカッコイイ役なのにギャグになったりワンコなったり
              それが鈴木達さんみたいにギャップがある魅力的なブレじゃなくって
              本当に不安定さがあったんですよね
              でも誠実な年下攻めの時は安定した演技だったので
              「色っぽい役が苦手なのかなぁ?」と思っていたのですが
              今回はSの時と爽やかさが両方出ていて安定していて良かったです
              特に爽やか君の時のワンコぽさがもっと聞きたい感じだった


              Sぽさや色気も私が聞いてきた他のモノよりは出ていて
              たびたびドキッっとしました


              ただ・・・・
              【くちびるに銀の弾丸】の近藤さんのエロの時のチャラっぽさ
              【きみのハートに効くサプリ】の日野さんの気持ちよさそうな攻め息
              【個人教授】【アンバランスな熱】【勘弁してくれ】の鈴木達さんの全体的なエロさ
              【部活の先輩に迫られています】【郵便屋さん】【ハピネス】などの羽多野さんの
              ワンコ→ハアハア余裕のないガッツキ具合
              そういうのと比べるともっと絡みの時は吹っ切れてエロくなっていいのよ〜!!!
              ワンコ攻めの萌ポイントって
              普段は年上の後を追ったり、言うこときいたり、いい子で可愛かったり、純粋だったりするのに
              絡みの時は下克上のようにイニシアティブ取って
              年上をいいようにしちゃう強引さのギャップだと思うんですよ〜!!私はぁ

              前野さんは聞くたびに素敵になってきてるので、他も聞いてみたいです



              全体的に演出が違っていればもうちょっと面白かったかな?と
              珍しいプレイと落ち着いたトーンの野島裕さんが目的だと楽しめるかな


              あ、あと主人公の元彼の坪井さんがと〜ってもフェロモン溢れるいい声でした
              坪井さんのメイン攻めが聞きたいよ〜
              【レシピ】みたいな色っぽい坪井攻めが聞きた〜い
              江口さんは新人さん?みたいですが普通に演技がお上手でした
              可愛いんじゃないかな〜
              私は可愛い声が苦手なのでよくわかりませんが

              【明日も愛してる】安芸まくら

              0
                 記憶喪失モノはBL王道でよくありますが
                前行性健忘症(短期記憶失障害)を大々的に扱ったものはこれぐらいじゃないでしょうか?
                華籐えれな【あなたは僕を愛してない】には脇役がそうでしたが
                メインカプで扱うというのがスゴイな〜


                過去のことを忘れてしまう記憶喪失と違い
                新しい事柄を覚えることができず、時間がくると忘れてしまいます
                この主人公でいうと13分しか記憶を保っていることができません


                映画でこの記憶障害を扱ったものだと二作知っています
                【メ〇ント】妻を殺した犯人を10分しか記憶を保てない主人公が追う話
                彼は記憶を保つためにメモを毎回かかしません
                また、どうしても忘れたくない妻の犯人への手ががりはタトゥーにして
                躰のいたるところに書き込んでいます
                映画のとり方が未来→過去となっているために
                視聴者自身も主人公とともに過去に何があったのかわからないサスペンスミステリー調
                例えば我にかえると主人公がクローゼットに入ってる
                何で入ってるのかわからないけど、汚れているのでシャワーを浴びる
                浴びていると知らない男が入ってきたので思わず殴る
                10分前の過去に戻ると主人公は殺人犯だと思われる男の家につく
                自分がいることを知られないようにクローゼットに隠れるがそこで記憶が途切れる

                これを何度も繰り返しながら過去に遡っていくのです
                【パルプ・Fィクション】とかと映画の撮り方の手法は同じですね〜


                ラブコメだと【50回目のファースト〇ス】
                プレイボーイがハワイで一日しか記憶が保ていない女性を恋と堕ちる
                彼女は家族と周りの人達の計らいで毎日同じ日を繰り返しているのです
                新聞やカレンダーも同じ日。周りもその同じ日になるようにしてくれてる
                彼は毎日毎日、彼女を色んな風に口説くのです
                でも、彼には夢がありそれを叶えるためには彼女のそばを離れないとならない
                彼女もその気持ちを組んで彼と一緒にいた証拠自体を無くし
                彼自体を忘れて彼を自分から開放しようとします


                これは旦那と婚前に見て二人で感動で泣いた映画です
                最後も「夢みたいな治療法でハッピーED」じゃなくって
                ちゃんとそれなりに折り合いがつけられているのが好きでした
                日記とビデオと絵がここでは記憶を保つための鍵でした



                で、一応この作品を読む前に上記二作が良い映画だったので
                「BLで取り上げたらどうなるんだろ〜」と楽しみに読みました
                (小説「博士の〜」も多少連想されるんですが、小川さんの作品網羅していて
                 有名な作品で小川代表作みたいになってるけど
                 私は他作品のが好きで自分の中では「博士〜」は余り印象になく
                 読み終わってから「あ!」てなる程度でした)



                いや・・・・良かった

                しかも、これはBLだからこその良さだったと思う
                一言であらすじ

                短期記憶失障害の人と恋人とのある一日

                本当にコレだけで事件らしい事件は起きません
                また、厳密に過去の話やら事故のことやら書かれていません
                だから読み終わった後も二人はどうやって出会ったの?
                家族はどうなったの?攻めは何やってる人なの?
                何で主人公は金持ちなの?とか疑問があるんです
                ツッコムともっといっぱい明かされてない色んなモヤモヤがある
                でも、そういう細かいことはどうでもいい
                この話はそういう辻褄合わせや過去を書きたいわけじゃないから

                相手が自分を忘れてしまっても相手を愛し続けることの困難さ
                それを支えることの難しさ
                何度でも同じ人を好きになる・・・なんてそう簡単じゃないよ!という
                そういう献身愛というか普遍的なものを書きたかったんじゃないかな〜
                文字にするとチープになりますが、本当に実現するのは難しいことです



                もしこれを文学系だったり男女恋愛小説だったりラノベだったりでやる場合
                事件を起こしたり過去を掘り下げたり
                家族(ここだと妹)の話やら二人の関係やらを入れて
                ミステリーかサスペンスかお涙頂戴モノか
                もうちょっと物語に緩急を付けないと物語として成立しずらかったと思う


                だけどBLは二人が愛し合うこと
                ただそれだけを書いてればイイ!という側面が多少あるんですよ
                だから二人の一日に密着しただけの話が成立する

                この一冊に収められた一日が終われば
                また二人はこの一冊のような別の波乱万丈な一日を送るのです
                (ここまで色んなことがなく穏やかな日もあるでしょうが)



                この題材はBL以外でも書けるけど、この題材を扱って居ながら
                ただの一日を追っただけの過去も事件も何もない話は
                BLだからこそなりたったと思います
                前行性健忘症をテーマにしてただ普通の一日を書いても
                ミステリータッチにしたりで、余程筆力や構成力がある作家さんじゃないと
                楽しい小説にするのは難しいと思う
                その場合恋愛をメインに置くんじゃなくって
                物語の面白み、次何が起こるんだろ?という展開で楽しませる小説になってしまい
                この小説のように「自分を何度も忘れてしまう人を愛する男」の苦悩と愛と切なさに
                あまり焦点があたらないモノになると思うんですよね
                まず、一日限定だけの話を一冊にするのが難しそう
                このテーマならもっと過去〜未来と一冊の中にドラマ性を込められるし
                男女もので「愛する男」(女でもいいんだけど)をやる場合は
                「実際にこういう気持ちになるかもしれない」という共感をもっと持たせないと厳しい
                男女恋愛モノって普通に自分も経験する恋愛の形でもあるから
                まったく共感できないモノって読み続けるのが厳しいと思うんですよね・・・・
                女が男のエロ漫画読んで「こんな女いないよ〜!!」てなる感じというか
                恋愛で感動させるならもっと深く掘り下げないと厳しい
                そのためには『ただの一日』を追う話では厳しいと思う


                でも、BLはファンタジーだから!!
                男女の恋愛に持つ共感性とは違うベクトルで読める
                だから「こういう究極の愛情があるかもしれない」と思える
                思えるからこそ読んでいて切なくなれるのです


                私だけかもしれませんが、男女恋愛創作物で求めるモノと
                BLで求めるモノって別ですからね・・・・


                『ただ二人の一日を追う』
                『過去の話や曖昧な部分が解明されない』
                『大きな事件などが起きない』
                『特に書き口方や構成など小説技法に目新しいトリックがない』
                『ひたすら二人の愛情物語』
                以上の条件を満たした作品で面白かったのは
                それはBLという土壌だったからだと思います


                私は「これって別に受けが女でもいいんじゃない?」と言う話が苦手なので
                「これはBLでしかないな」と思えるモノで嬉しかった




                お話的には切ないです
                一人称記憶障害の主人公で全部進むので攻め様の気持ちは
                セリフと主人公が見る表情・立ち振る舞いでしかわからない
                でも、その中で「自分を何度も忘れてしまう人を愛する」切ない一途さがある
                一度忘れられるだけでも辛いのに、ちょっと信頼関係が出来上がっても
                相手は13分で忘れてまた関係を築かないといけない
                主人公が攻めを「好きだな」と13分の間に思ってくれても忘れてしまう
                そのたんびに話かけたり嘘をついたりして、相手に安心感を与えないとならない


                主人公もまぐれ?にすべての記憶を持っている時に
                「お前だけは忘れたくない」と思うのです
                でも、そう思ったことも忘れてしまう
                「自分が重荷だったら捨ててくれ」という主人公に攻めは言います
                「あなたが知らないところでも俺はすっとあなたを愛してる」
                切ないよ〜!!!

                受けも切ない
                「どうか悠児を幸せにしてください
                 俺に悠児を幸せにさしてください」と神様に願う主人公に泣いた!!



                「愛ってなんだろ?」という主人公に攻め様の説明もよかった
                「お前にしか使えない俺を幸せにするMPをかなり消費してしまう魔法がある
                 お前はそれを俺にかけてくれるなら、俺もお前にかけてあげる」
                「自分自身には使えないの?」
                「これは相手にかけてもらってこその魔法なんだ」
                「二人は離れ離れに別れてしまってもう二度と会えない
                 効いたかどうか確認できないし、俺はそれに気づかないかもしれない
                 それでもお前は俺に魔法をかけてくれるか?」
                「会えなくても俺にその力があるならかけるよ」と主人公は宣言します
                それに笑いながら攻め様は答えます
                「はじめまして、いつもありがとう。
                 俺はもうずっと前から
                 お前に魔法をかけ続けてもらってる男だよ」
                号泣してしまいましたよ〜
                もうね、本当切なくて切なくてたまらなかった


                絡み的にも特濃でした
                一回が長い!!濃い!!
                多少無理をしても攻め様はいつでも愛情豊かで本当の無理強いはしません
                受けもBLらしく快感に弱いし、記憶があった時は結構エロが好きそう
                やり方も色んな手法にこっていてよかったですし
                私個人的にはT首責めが徹底していたのも好みでした






                もう、読んで読んで〜!!!て作品です
                個人的には木原さんの作品より私は泣けましたよ
                木原さんのが小説的にはお上手ですし
                話上、繰り返しはしょうがないんだけどちょっとしつこい?部分もあるし
                細部の書き込みもわざとなのかなされてなかったりもするんですが
                作者が真骨注いで書いたんだろうな〜というのが伺われます



                上記のように小説としては甘い部分があるんですが
                物語のテーマが一貫してぶれてなく、作者が書きたいことは書かれていますし
                コメディになったりエロかあったり切なかったりシリアスだったりと
                記憶がかわるごとに物語の色が変わるのも面白かったし
                挿絵も良かったしで私の中では満点!!!!



                ひとつだけ・・・あるとすれば題名でしょうか・・・
                悪くないんですが、最後攻め様が
                「おやすみ。櫂、また明日な・・・」と言うんですが
                寝てしまえばますます主人公は攻め様のことをわからなくなる
                (記憶の繋ぎがまったくないので)
                それを主人公がちょっと不安になっているし
                一日たった主人公は今一緒にいる主人公の記憶はないんですよ
                ある種『別の人』でもある
                それなのに「また明日」と今日の延長のように言う
                「また同じ人に必ず会える」確約みたいな「また明日」

                これを反映して【明日も愛してる】なんですが
                例えば【愛しい人よ、また明日】とか
                【今日のあなたに、おやすみ】とかとか???
                何だろう「おやすみ。櫂、また明日な・・・」にもうちょっとかかった題が良かった




                BL小説の題で「これはイイ!!」というのに余り会ったことがないです
                BLだと買うときも読むときも題<挿絵なので重要性は低いんですが

                私は小説だと題名とかすごく気にするほうです
                読み終わった後に「あ!この題だからか・・・」となるほどピッタリしてるのが好きだし
                題名が美しいとそれだけで本に興味がでます
                そう思うと最近の作家さんより昔の文豪のが題名上手いんですよね
                【B徳のよろめき】【第N感層彷徨】【暗Y行路】【草M宮】【sに目覚める頃】とかとか
                T山さんも好きです【我にS月を】【K粉航海】とか
                字面だけで美しいと思いますも〜ん

                BL作家さんで好きだな・・・・と思ったのは
                水原とほる【陰猫】【涙の中を歩いてる】ぐらい

                好きなBL作品はいっぱいあるし、好き作家は別なんですが
                特にBL本棚とか見ずにパッと浮かんだ題名がこの二つだったので
                「好きな題名なんだな」と改めて自分でも今思ってしまった


                好きな題名って一般作家でもラノベでも漫画でも覚えていますもんねぇ
                でも好きな題だから覚えているのと面白い作品だから覚えているのは違うんですけどね
                まぁ・・・そう思うと題名ってプレゼントの包装紙みたいなもので
                中身がよければ包装紙は綺麗にそれなりに包めていれば良かったりしますが
                中身は普通でも包装がそれだけとっておきたいくらい素晴らしい
                また、中身が極上でそれを引き立てるぐらい包装が素晴らしい

                そんなことがあってもいいのかもしれません



                BL小説で思うのはもうちょっと全体に題名が良くならないかなぁ・・・・と
                どれがどれかわからないような題名やあんまり考えられていないようなシンプルなのか
                無駄に華美な題名とかしかないような・・・

                BL漫画のがまだ題名が美しいと思う
                【クララはいつも傷だらけ】【リンゴに蜂蜜】【かなしい人はどこにもいない】
                【どこにもない国】【憂鬱な朝】【同級生】【青春花心中】【成層圏の灯】
                【プライベート・ジムナスティックス】【幾千の夜】【エンドゲーム】【水温む】
                【キスブルー】【ジンと猫は呼ぶとこない】【欲しいもの全部】
                パッとすぐ浮かぶだけでこれだけあります
                何か響きや字の並びやカタカナ漢字ひらがなのバランスとかがイイ


                こんなこだわりがあるのは私だけなのだろうか・・・・





                感想書くために軽く飛ばしながら読み返したんですが
                再読するとさらに切なくて悲しくて愛おしくなる作品です
                色々読んで久しぶりに「これはBLだからこその感動だな〜」というのと
                「作者の作品にかける意気込み」がある作品を読みました


                かわい有美子【水に映る月】【上海】
                砂原糖子【イノセント〜幼馴染み】
                榎田尤利【夏の塩】【夏の子供】
                これらに私の中でノミネートされる作品です

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