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    • 2014.11.05 Wednesday
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    山藍紫姫子先生

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       私、山藍先生は昔読んで苦手意識がありまして・・・・
      20過ぎた頃に「有名な人だしもう一回挑戦!!!」と
      【色闇】を読んだのですが、冒頭の数ページで挫折
      何か文章があまりしっくりこない・・・・
      途中の盛り上がり部分から読んでみたのですが
      やはり何だか読み進めずらい
      そんな感じで結局頑張ってみたけど完読することが出来ませんでした



      ところが昔何となく買ったBLCD【THE DARK BLUE】を聞き返し
      この原作が山藍先生であることを改めて知り
      もう一度挑戦してみよう!となりました〜



      昔は自分の好みが今より狭かったし、BL小説を読みなれてなかったし
      (BL歴は長いのですが、BL小説を読み始めたのはここ二年ぐらい)
      K川文庫から出版しちゃうくらいなんだから
      これは読んでみないとな〜
      完読しないで好き嫌い言うのは違うぞ!と
      三冊購入してみました
      【王朝恋闇秘譚】
      【江戸繚乱】
      【永遠の恋人】
      外国が舞台・ファンタジー設定・両性具有モノは
      物語に入り込めないとまた完読できない恐れがあり
      それより苦手意識がでそうだったので
      出版社をバラバラにした日本舞台のモノを購入してみました



      その前に色んなレビュアーさんの感想を読んで耐性を付けときました
      私は受けが攻め様以外の方に無理やりヤラれちゃうのが苦手なので
      可哀想じゃないですか!!!す
      男で男にヤラれるのはイヤだ。。。でもあいつだからいいんだ。。。。
      て納得している受けちゃんもいるのに
      そんなの関係なく傍若無人にバンバンヤラれちゃうなんて
      身も心もズタボロじゃないですが
      また、自分が女性のため「好きじゃない人にやられる」と言うのが
      何だかイヤなんですよね・・・・
      BL抜きにしても受け身の方が無理やりにヤラれるのは見たくないのです
      準備として一般トラウマ書籍
      【隣の家の少女】【闇の子供たち】をサラっと読み
      (読まなくていいなら↑は読まない方がいいです
       しばらく色んな意味で立ち直れない)
      耐性をつけて?恐る恐る読んでみたんですが・・・・
      意外と平気でした
      イヤイヤ言ってる割に、思ったより受けちゃんが乗り気なんですよね
      私が読んだ無理やり系の水原とほるさん・かわいゆみこさん作品に比べて
      受けちゃんがそんなに心身にダメージを追ってるように思えない
      それなりに気持ちよくなって
      ヨヨヨ〜と泣きながらも自分の運命を受け入れてるような
      山藍先生独特の真綿にくるんだような
      ねばりというよりトロミがある文体によるところも大きいと思います
      まるで夢物語のようなモヤ〜とした霧に包まれてる
      半透明の薄皮一枚向こうの世界なんですよね
      だから、受けが酷いことされていても
      「あくまで向こう側の世界のことだから」と達観して読める
      感情移入して受けの気持ちになって痛みや苦しみ体感することがない
      タイプは違うんですが木原音瀬作品もそうなんですよね
      【WELL】の中の【HOPE】て作品でスゴイ受けが酷い目にあってるんですよ
      酷いというか虐待的で「BLでここまでやるのか〜」て感じです
      木原さんの場合は表現で柔らかくしたり
      夢物語みたいな描写じゃなく
      どちらかというとリアルにザックリ冷徹なままに書ききってるんですが
      何故か「酷いことされてるな〜」と他人事で読むことができた
      酷いんだけど自分に置き換えて受けの苦しみを疑似体験したりはしない
      冷静にあるがまま受け入れる感じがした
      鋭いナイフで切り付けてきてるんですがその傷で痛みを感じることはない
      だから、意外と私は言われるほど木原作品は痛くないんですよね
      設定だったりヤラれてることは痛いんですが。。。。
      でも、何故か水原作品・かわい作品はイヤなんだよな〜
      作者自身は物語の進行上の流れでのエピソードを書ききっていて
      読者に深い傷を負わせるつもりはないようだし
      実際少しの傷しか受けてないはずなのにスゴク痛い
      そして、読後もしばらくその痛みを続き
      痛みを思い出すたびにリアルに痛みを感じる
      この違いが何だかわかりませんが。。。。。
      BL的にはサクサク読めてリアルだったり表現がイイ方が面白い
      ただ、小説的見解だといつまでも痛みを残せる作品のがいいんじゃないかな?



      色んなレビュー&感想を読むと良く書かれていたのが
      「こういう表現や文体は山藍さんにしかできない」
      「すごくエロシーンですら美しい」
      なので、すごく期待して読んだのですが思ったより普通でした
      確かにこの世界感&文章の表現は独特で山藍先生ならでは
      BL作家でこういう方はいないんじゃないかなぁ?と思います
      ただ!!もっと幻想的で妖しく美しい表現を期待していたんですよ〜
      中山K穂・久世T彦・小池M理子とかの文学賞作家さんみたい
      K川文庫から出てるんだから一般作家さん並みの筆力かなぁ?と
      でも、ちょっと違いましたね・・・・
      ねっとりした耽美的な独特な文体にBLでは使わない文字
      色んな思いもよらないシチュエーションなど
      全てで山藍ワールドでありましたが


      上記の作家さんの同性愛が見え隠れする話で好きな短編なんですが
      すごく魅力的で女タラシな芸術家の元に通う記者の女主人公
      芸術家の男性秘書・その恋人の女の子がいるんです
      秘書の恋人は素直イイ子なんですよね
      ある日その子が部屋の前で泣いて主人公に言います
      「私は先生(芸術家)も恋人も好きなの
       でも二人とも寝ているの
       二人とも好きだし私のことを好いてくれているけど
       その事実がとても苦しい。。。」
      みたいな話なんですが〜
      直接的に男性秘書と芸術家の色っぽいシーンがあるわけじゃないのに
      すごく空気が濃厚なんですよね
      それと共に女たちの悲哀とそれすらも納得できてしまうような男のカリスマ性
      性や愛に捕われて絡められていき全ての人が堕ちていく様子が色っぽい
      行為自体が色っぽいんじゃなくて、その感情のもつれ具合に情愛がある


      あと、あざといぐらいにドラマティックでロマンティックで耽美
      ボロボロになって死にたいほど愛してる!というのを一般書でやった
      【白い薔薇の淵まで】女同士の恋愛モノなんだけど
      ドロドロでメタメタで愛しかなくて傷つけあって離れられない
      エロシーンがびっくりなんだけど、読みどころはそこではなく
      二人のネットリとした愛の縺れが堪らない
      愛してるけど憎い 憎いけど離れられない
      どうしても手に入れたいけど手に入らない
      手に入れても傷つけあってしまう
      それでも誰よりも近くにある
      まるでJUNEじゃないの!!!と
      ラストのある一文が切なくて痛くて涙が溢れる


      スランプに陥った壮年の作家が幻想小説を書きあげるまで
      ホテル滞在中の外国人の人妻に惹かれ
      ホテル従業員の猫のような中国美青年に心惑わされる
      小説の中の世界も美しく蠱惑的でありながら
      作家の現実世界も異国の香りが漂う気だるげな魅力に溢れている
      人妻と美青年という、どちらにいっても堕落的
      何も起こらないのに、ただの会話シーンすらエロス
      美青年への「美」の賛辞がすごいです



      そういう恋愛が絡むから出る色気が欲しかったなぁ
      行為がエロいんじゃなくて、情が絡むからエロいんじゃない?と
      エロしてる時を色っぽくねっとり書いてる・・・という表現じゃなくって
      世界感や物語自体が色っぽくなっている作品かと思ったんだよねぇ
      思ったよりも人物の感情に重きを置いてなかった
      読んだ3作とも愛憎の感情描写が特筆してるわけではなかったな・・・・と
      エロがすごく心理描写が霞んでしまってるのもあるんでしょうが
      懊悩したりすれ違ったりの切なさで
      ハッとする印象に残るシーンが特にないんですよね
      雅やかな文体は独特にいいんですが
      それが想像力を喚起するほど美しいのか?というと
      文体自体の美しさしか私は感じられませんでした





      ただ、エロシーン自体は色々スゴイです
      もうね、お見事ですよ!!!
      ここまで書ききってくれるか!?

      エロシーンってエロいことしてるのに不思議とエロくない本とかあるので
      道具も人数もバンバン使ってスゴイことしてるのに
      何だかエロくないな〜って人
      反対に普通のことしかしてないのに、エロく書いてる人ももいて
      「エロシーンですら上手い下手があるんだな」とBL小説読んで思いました
      山藍先生はエロいだけじゃなく
      やってる行為に創意工夫があり
      さらに、その一つ一つの表現方法に拘りと独自性がある
      しかも、致す前の準備や致した後の処理までエロい
      素晴らしいですよ
      エロに心骨注いでるな〜・・・・と
      そりゃ、感情表現も緩くなるでしょう
      多分山藍先生が書きたいのはこのエロシーン
      なんだから
      そう思うぐらいエロシーンの描写が特化しています
      何回かこのプログで書いてますが
      作者が情熱をもって書いたモノって言うのは
      読者に必ず分かるし伝わると思ってるんです
      こう情熱を滾らせて執筆されたものを読まされると
      例えエロシーンであっても感服しました
      何故に山藍先生がこんなに支持されていたのかわかります
      ここまで色々考えて書ききってくれる
      行為のバリエーションのみならず
      文章や表現にもこだわりが見えるのはすごい
      【王朝恋闇秘譚】だけで桜・琵琶・蛍・酒粕と
      思いもよらない読んだことも見たこともないアイテムを
      「そう使うのか!」とビックリです
      縛ったり、スパッキングもあります
      叩くのも尻じゃないんですよ〇〇コです
      ヒーヒーいいながら気持ちよくなってます
      それが下劣・下品にしないで耽美に仕上げているのが素晴らしい
      それと、比較的新しい【永遠の恋人】ですが
      長い年月を経てもご自分のスタンスがブレてないのもいいな〜と
      読者が求めるものを作者がちゃんと知っていて
      読者のニーズにちゃんと答えてる感じがします
      崎谷はるひさんは好きだけど、何だかちょっと最近ズレてきてますもんね
      あんなに人と被らない甘エロラブシーンがかけるのに
      女が出張る・説明が多いい・変に周りくどい・道徳的?だったりで
      筆力が伴っていないのに難しいテーマを選んでいたり
      読者は崎谷作品に事件性やシリアスより
      BLらしい恋愛ものを望んでいると思うのにな〜と
      その点、山藍先生は切り口を変えながらあの手この手で
      読者が思いもよらないエロスを書きながら
      独自の世界観を崩さずに文体の耽美さも失っていない
      好き嫌い別にしてそれはすごいな〜・・・と
      私、新刊がでたら絶対買っちゃうし楽しみにしてるのは崎谷さんです
      山藍先生はこれだけ絶賛しても新刊に飛びついたりしません
      ですが、そのサービス精神というかプロ根性というか
      エロシーンにかける情熱といいますか
      そういうのはスゴイな・・・・と





      私が今まで二回山藍作品に挑戦して読破できなかったのは
      根本に山藍作品の受けちゃんが好みじゃないのが
      3冊読んでわかりました
      JUNE→BLと変わっても王道は綺麗・可愛い受けなんですよね
      山藍作品の受けちゃんは中性的な美人なのです
      男でも同じ男を魅了しちゃうぐらいの美人さんでして
      そこには「男なのに好きになるなんて・・・・」と言う葛藤がありません
      そんなの超越した美しさなんですもの
      カワイイ受けでも意外とそうですよね
      本人は「僕、男だから女の子のがいいんでしょう?」とか言っても
      女の子みたいに可愛かったりするんだから
      別に違いなんてさほどない!
      私は常々、BLに出てくる女みたいな可愛い・美人受けを見るたび
      「だったら女でいいじゃないか?」と思ってしまうのですよ
      「カワイイ・綺麗なのに男なのがいいんじゃない」という見解が
      BL的には常識なんでしょうけど
      男同志である葛藤を乗り越えてその上で
      「お前しかいない!」と言ってもらいのです
      葛藤もなく「カワイイ」「綺麗」で受けちゃんに惹かれるならば
      「カワイイ」「綺麗」な女の子でいいじゃないの・・・・・と
      男にしかない魅力や男だからこその良さを攻め様には見つけて頂きたい
      なので、山藍作品の受けちゃんの
      男女の垣根なんて関係ない美しさ・・・の設定に惹かれないんですよね〜
      これはハッキリ言って好みだと思うんですが
      山藍先生はそういうい男にも女にもなれる性の持つ美しさが好きなんでしょうし
      その描写は繊細で魅力的だったりします
      両性具有モノを書いてる・・・という事を読後思うと納得
      せめて性質が男らしければ見た目麗しくても
      男のプライドや男らしさが感じられるんですが
      中身も中性的でヨヨヨ〜と泣き崩れるのが似合うタイプなんですよね
      吉原作品【影の館】ルシファーとか
      JUNEによくある、長髪でキラキラした美人なんですが
      その心意気は男に体を開かれて耐えられずに自害したり
      周りのものたちをまとめあげて統率をとったり
      存在や美貌だけで周りを魅了するのではなく
      運命に逆らう強さやキッパリとした決断力など性格は女々しくなく
      男らしさがあるんですよね
      私がチョイスした三冊がそうのかわかりませんが
      どの受けちゃんも嫌がりつつも自分の運命に流されていて
      自分から何か大きな行動をする・・・・ていうのがないのが好みじゃなかった
      決断しようとするんだけど、結局ウジウジ悩んでそこまでには至らないんですよねぇ
      もっと話合えばいいのに!とかもうちょっとキッパリハッキリした態度が欲しい
      運命に翻弄される主人公というのは一昔前の少女マンガみたい
      【Sの城】【O家の紋章】【KャンディKャンディ】とか
      ↑この作品好きですが、これは主人公が女だから面白いわけで
      運命に翻弄される男はあんまり好きじゃない
      男なら無理でも一応立ち向かってほしい
      (立ち向かって挫折して攻め様が助けにくるのはイイ)




      そんなワケで私の好みではありませんでしたが
      読んでみると「確かに山藍先生しか書けない話だな」と思い
      この世界感にどっぷりと浸かってしまう方の気持ちもわかります
      濃密ではありますがそれが愛憎からなるというよりは
      エロの濃さによるところが多いいと思うので
      軽めBLに飽きた頃にね〜っとりとした山藍作品を読みたいです
      BLにしろJUNEにしろ萌えってシチュエーションやキャラによるところが
      結構重要だったりして、読み物としては満足なんですが
      気持ちを掘り下げた作品のが感情移入できる!という点では面白いんですよね



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