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    • 2014.11.05 Wednesday
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    【チョコストロベリーバニラ】彩景でりこ

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      久々にすごく面白かった
      いわゆる「3p」「三角関係」モノなんだけど、今までにない切り口

      拾(かわいい攻)は幼馴染のタケ(黒髪攻)と何でも半分こする
      「拾の恋人」ですら二人で共有している
      だけど、そんな関係が上手くいくはずもなく拾は恋人にフラれる
      拾のことを好きな元同級生のミネ(目つき悪い元ヤン受)も共有することになり・・・


      まず、攻が可愛い子ちゃんで
      受がある程度ガタイ良く攻にも見える元ヤンというのがいい!!
      ニッチな好みで普通に「元ヤン×可愛こちゃんでいいじゃない」て思うかもしれないけど
      そういう王道?は探せばザクザクあるじゃないですか〜
      ある程度の画力構成話の面白さを兼ね備えがニッチ作家さんって少ないの!!
      だからニッチな趣向系統な作家さん方はそのまま進んで欲しかったりします
      それが例え私の好みじゃなくっても「そういう趣向の人には良いのだろう」と思ってます
      全部が王道モノになってしまったらニッチ趣味の人はどこに萌を求めればいいの〜!!てなるので
      元?ニッチ好みとしては「色んなバージョンがあっていいじゃない」と
      でりこさんは「可愛い子攻め」を突き進んでもらいた〜い

      で、私は「ヤンキー受&目つき悪い受好き」なので
      そういう方向で萌えた

      三人ものって大概「攻二人が受けを好きで取り合ってる」系ですが
      (そして受けも二人共好き)
      こちらは「攻二人が恋愛ではないモノで繋がっていて受けを共有している」状態
      受けがひたすら拾が好きでタケのことを邪魔にすらしている
      拾とタケは信頼しあってるけど、それが恋愛になることはない
      (普通のBLだとタケ→拾→←ミネになりそうなのにならない)

      拾はタケが小さい時からずっとそばにいて
      「なんでも自分を理解してくれる人」と思っていて
      だからこそ「自分の大事なものを分けあって感覚も共有したい」となっている
      女同士にある「自分が楽しいものを理解してほしい」に近いのかもしれない
      友達同士でおそろいのものを買い揃えたりの感覚?
      その延長上「恋人を共有する」にまで至っている
      何でも半分タケに与えてはいるけど
      それは「相手に喜ばすためのプレゼント」ではなく
      「自分と感覚を共有するための手段」だったりする

      そしてタケは「拾に分け与えられるものが特に嬉しいわけじゃない」けど
      「自分が受け取ると拾が喜ぶ」から拾のために受け取る
      半分共有している時も「拾が大事にしているから大事にできる」
      拾を大事にしない&拾が必要としないモノはタケにとっても価値がなくなってしまう
      ある種の「共依存の関係」でタケの主体性はなく
      「拾の価値観」が「タケの価値観」になっている
      自分が選んだり判断しなくても「無条件で拾のモノ」を受け入れればいい
      「半分こ」といってもタケの感覚的には「拾のモノを半分借りてる状態」で
      あくまで所有者は拾
      全部「拾のモノ」だから失っても失敗も成功もないから傷つかない
      (本来の持ち主の拾が傷つくだけ)
      主体性を明渡すのは「支配者(拾)を信頼していれば」すごく楽である
      だから一見、タケが拾のいうことを何でも聞いて拾が好き勝手してるように思えるが
      その実タケも拾に全てを委ねて依存しているんじゃないかな〜?

      だから拾とタケは「恋人共有」することで
      お互いへの「共依存」を成り立たせている
      拾は「信頼できるタケ」との共有物を持つことによる安心を
      タケは「拾に決定権を持ってもらう」楽さと
      それぞれ利点がある
      お互いに自分の何かを犠牲にしているハイリスク・ハイリターンの関係
      (拾は大事なモノを半分与え、タケは主体性を拾に委ね支配される)
      共有物を失って拾は傷ついてもタケまでは失わないようになっているし
      タケは「大事にしていたモノ(共有物)」がなくなっても自分のモノじゃないから傷つかない
      結局拾にとっても恋人<ミネだったのだと思う

      だけど、拾はミネと出会って「独占欲」を覚える
      ミネを「半分明渡す」のがイヤで「全て自分ものにしたくなる」
      でも、それをすれば今までのようなタケとの「共依存関係」が崩れてしまう
      拾は贅沢で結局ミネもタケも手放せないで三人の関係を持続させる

      タケもタケでミネに対して「独占欲」を感じる
      今までは「拾のモノを半分借りてる」ことに満足していた
      例え半分に分け与えられたとしてもそれは「拾の所有物」でよかった
      「拾のモノ」だから大事にできたわけで
      「自分のモノ」にする必要性がなかったから
      小さい時から「拾いのモノだから大事にする」という思考できたわけで
      いきなり「拾が介在しない自分だけのモノ」ができたとしても
      タケはそれを上手く扱えないんじゃないだろうか
      イライラしたりドキドキしたりワクワクしたりの相手への感情を処理できないし
      「拾に主体性を預ける楽さ」と「共依存の関係」を自ら手離さなければいけなくなる
      「自分の優しい支配者だった拾」を失うことになる
      それはある種の恐怖じゃないだろうか
      「自分のモノにしたいモノ」が「拾への依存性と信頼」との天秤になる
      ミネを独占したいと思うことは「拾との関係が崩れる前兆」でもあり
      且つ、ミネへの独占欲は初めて「自分で欲しい」と思った感情であり
      全ての安寧を覆す存在がミネだったわけで
      「拾のモノで手に入らない苛立ち」
      「拾との関係を危うくする存在である苛立ち」
      「自分の持て余した気持ちへの苛立ち」
      それが行き詰まりミネに殴りかかっちゃたんだと私は思いました

      拾がミネもタケも手放したくないように
      タケはミネがほしいけど拾との関係もキープしたいんだと思う
      拾へのタケへの信頼感が書かれているけど
      タケも相当だと私はおもわれます

      そこへ来てミネの発言
      「お前らが俺を半分こするってんなら
       俺だって(拾を半分こ)してもよいだろ」


      ずっとタケは「半分くれてもあくまで所有者は拾」だと思っていたけど
      「半分はタケの所有物」だとミネ自身に言われてハッとしたのでしょう
      そして「全部は所有できなくても半分は自分のモノ」だと気づいたことによって
      ミネに対する独占欲は一応収まったように思える
      無理だと思った「拾との関係性を保ったままミネを所有する」ことが
      ミネ自身の一言で可能だと気づいたのだと思う

      ミネは頭がよくないけど、それによって拾もタケも救われてるように思えた
      もし、タケが拾を捨ててミネを手に入れても
      「感情をセーブして自分のものとして大事にする」ことがタケには出来なそう
      そしてそれに耐えられるほどミネも聡くはないので
      拾がいないと二人は上手くいかないように思う

      よって三角関係において「絶妙な危ういバランスで成り立つ愛情」が表されている
      底が球体になっていると不安定でフラフラするけど
      起き上がり小法師のように倒れても自力で起きが上がってくる
      底が平だと安定して倒れにくいけど
      一度倒れると自力では元の位置に戻れない
      フラフラして危ういけどだからこそキープされる関係
      不安定だけどこれが三人のベストなのかもしれない

      「三人である理由」がちゃんとあるのが良かった
      ただのお互いが好き嫌いじゃないところが珍しかった
      こういうドロドロBL好きだわぁ


      続きがあってもいいけど
      続くなら三人のこの関係が崩れる時だと思うので
      これはこれで終わっていて欲しいかも
      エロエロ番外編とかは読んでみたい
      というか、作家買いした同人誌で読んでるんですよね〜
      ミネ猫&タケ犬を拾が飼ってる設定のやつ
      本編知らずに読んでいたので改めて読み返すと尚楽しい

      でりこさん、デビュー作から追ってるけどすごく良い作家さんになったな〜
      アホエロじゃないこういうのまた読みたい










       

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        • 2014.11.05 Wednesday
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        • 10:24
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        コメント
        ちょべりば面白いですよねぇ。
        最近おすすめされたのでチョベリバ原作買ってみました。3pが題材の作品って3シェイクみたいに受けにタチ二人で取り合いみたいなパターンが多いと思うんですが、ちょべりばはそういう意味では異端です。

        6割エロですがエロだけじゃない読後感。
        切ないよーな、人間関係を顧みたくなるよーな。でりこ先生いわく、拾抜きにしたタケミネの関係は成立しないそうなので拾を捨てたタケミネっていう続編はおそらく永久に発表されないんだと思います。

        が、大勢のファンはタケミネ派でしょうね(笑)
        嫌い嫌いと言いつつセックス気持ちよすぎなんて、タケミネえろすぎです。CDもよかった!

        タケ役の佐藤さんが無口だけどバリタチなタケをすごく立体的に演じてらっしゃいましたよね。ミネ役の興津さんもエロシーンが男らしいのにモロ感っていうのが最高でした…

        続編でないかなぁ。出てほしいですよねぇ><
        • タケミネがもっと見たいなぁ
        • 2016/06/17 7:41 PM
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