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    • 2014.11.05 Wednesday
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    【熱情連鎖】 夜光花

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       面白かった〜♪


      3Pものです
      そんなに3Pが好きなわけじゃないけど嫌いでもないです
      何か3Pものの難点って3人である理由が余り納得がいかずに
      エロだけに特価してしまうものが多いいんですよね〜


      こちらは3Pというより、三つ巴って感じです
      お互いがお互いを牽制し合い、駆け引きしあっているのがドキドキして良かった
      攻2人×受けの場合、攻め同士がライバルであることが多いいのに
      BLだとそこらは結構省略されてしまいますからね
      3Pでもなく男女物で三角関係なんですが
      【時をAOく染めて】という作品が私は好きでして・・・・
      男二人×女ものにミステリー要素を加えてお互いの愛憎のもつれ具合が見えるのですが
      海中の描写が美しく幻想的でありながら三人のバランスの不安定さも表していて
      一度捨ててしまったのに、またど〜してもど〜しても読みたくなって買い直しちゃいました
      後は【恋】【蜜月】とかK池M理子さんの恋愛部分を濃密に描いたのも好きです
      特に【蜜月】の中のある一遍が間接的に男同士の恋愛も扱っていて何ともエロスでした


      で、そういうちょっとドロ〜とした愛憎劇で
      三人の関係に緊迫感がありながらも三人でならない理由がある作品
      そういう三角関係ものが読みたかったのです

      【エンジェルビート】【3シェイク】【双子シリーズ】【ピジョンプラット】と読みまして
      まぁ、BL的に面白いというか
      ぶっちゃけエロに特化していてフ〜ンっとそれなりに楽しく読んだのですが
      3人で居る葛藤とかがないのが私は物足りなかったのです・・・・
      (双子シリーズのみは双子だから!のゴリ押しで全て受け入れられた
       双子ってBL便利キーワードだな〜。嫌いじゃないです)


      主人公の見る夢とトラウマがリンクしていて
      冒頭から何度も何度も繰り返して印象付けられながら
      その全貌はわからずに「何かそんなに怖いんだ?」と興味を惹かれ
      俊が憎んでる相手って誰なんだ?とこれまたず〜っと引っかかっていて
      そこに典之が絡んできてどうなるんだ〜!!!という
      物語自体の骨組みも私好みでした
      井上Y人さんの短編みたいな酩酊感が小説として面白かった

      最後、二人が受けのトラウマを打ち砕くところも好きでした
      俊はたった一人でもヤるつもりだったけど
      3人揃ってないとできない物語の設定意外にも
      きっと俊は一人ではその勇気は持てなかったんじゃないだろうか?と
      自分と同じぐらい主人公を愛していて、二人で主人公を共有し
      同じ時間を過ごした幼馴染で信頼している典之がいたからこその行動だと思う
      全部読み終えて思うと、俊の憔悴は夢を見続けていただけではなく
      一人でやらなければならない!という焦りや葛藤などからも来ていたんじゃないかなぁ
      そうやって想像して読むのも面白いです


      俊は主人公が気持ちを受け入れてくれることはないかもしれない・・・と思っていて
      そして受け入れてくれてもらう?からには主人公を幸せにしたい
      幸せにする=トラウマをなくさせる・・・という風になったのかなぁ?と
      10年片思いしている相手に酷いことするような奴絶対許せなかったんだろうな〜
      瑛太(主人公)の痛みは俊の苦しみでもあったのかな?とか


      ラストが何といってもスゴク好きだった
      攻め様二人の受けのためなら何でもする覚悟もすごい執着で好きなんですが
      受けが本当は全てを知っている?んです
      二人がヤッタ人物がもうこの世にいないことを
      でも、それを二人に言わない
      言わないことによって攻二人は連帯感を持ち、もう争わないだろうし
      3人の関係はより強固なものになっている
      攻二人のことを思うなら主人公は「二人は誰も手にかけてない」と教えて
      罪悪感や覚悟?から解放してやるべきなんですよ
      でもそうしないのは二人の愛情を主人公はなくしたくないからなんじゃないかな
      3人でのバランスを保ちたいんですよね
      どちらかではダメで3人でいたい
      攻め二人は「3人の秘密だ」と思って関係を強固に感じていますが
      実は受けが全ての種明かしをしっていて、ネタばらしをせずに
      「3人の関係」をキープし続けさせようとしている

      攻二人は手に入らないと思っていた主人公を手に入れてご満悦?ですが
      受けが実は一番幸せだと思う
      無条件にどこまでも溺れるように愛されたい
      原因がいなくなっても忘れられないトラウマを無くしたい

      この二つを同時に手に入れられたのだから

      攻二人は執着愛ですが、受も中々強かだな〜
      親から得られなかった愛情を攻め二人からもらうつもり?なんですね
      攻二人は受けを捉えたつもりでいるけど
      実は受けの方が二人の愛情を手放せなくなってしまったんじゃないでしょうかね
      受けのためにトラウマの相手をやろうとした俊
      抜け駆けして嘘をついた俊をやろうとした典之
      執着まみれの二人の愛情を必要とする瑛太
      ヤンデレ3人同志お似合いだと思いました





      何というか色々考える余地が残っているのが面白かったです
      他の感想でも書きましたがBL小説って比較的丁寧に行動や感情を書いていて
      読み手によって色んな読み込み方ができる!というものが少ない
      「この風景描写は気持ちをあわらしているのかな?」
      「涙の意味は何だろう」などの抽象的な書き方はあまりしない
      納得できるかはともかく読んだままの行動と感情
      多面的な読み方ができ、読者の年齢が変わったりすることによって
      読み返した時に読後が変わる小説が私は好きなんですが
      BL小説でそういうものは少なく、萌えるか?萌えないか?が重要
      それでいいのですが・・・・・そうなんですが・・・・
      たま〜に、作者の表現しようとしたものやメッセージ性があると嬉しいんですよねぇ
      お事件すぎるBLは苦手なのに、メッセージ性が欲しいなんて!!
      私、面倒くさい・・・・ですね
      BL小説なんて萌えりゃ〜それでいいのに〜!!!



      ちなみに、受けが低身長で小さくて童顔で可愛いので私好みじゃないです
      この作品は萌えじゃなくて、何か普通にお話の始末の付け方や持って行き方
      伏線の張り方とかがすごく好みでした〜
      最後枚数が少なくなってきた時に「この枚数で話ちゃんと結末に持って行けるの?」と
      ドキドキ読みました
      O田陸作品とかでなる現象なんですが
      それを夜光さんのBL小説ではよく体験したりします
      ミステリーをたくさん読む方には緩い謎解きかもしれませんが
      私はミステリーものをあまり読まないのもあって夜光さんの謎解き調?好きなんですよね
      ちょっとドロっとした妖しい感じがイイ
      あと、BL的な部分とミステリー?部分と重い部分とのバランスが夜光さんはいい
      例えば木原さんや英田さんが暗い話を書くと
      「そこまで突っ込んだテーマはBLでやるには無理があるんじゃないかな」と思うことがある
      テーマ自体がエンタメで扱うには難しいかな?と私は勝手に感じちゃってるんですが
      夜光さんはイイ意味で重いものをエンタメにしているというか
      ツッコんで書けば人間の心理を突き詰めたアンチテーゼ的になるものを
      あくまでエンタメとして設定としてだけ扱い、でも軽くはしない!みたいな加減と
      BLなのにお事件ばかりで感情面がついていってないとか
      恋愛話があまり進まないとかにならずに
      お事件があって、BL恋愛が別に進むというよりは
      そのお事件自体が恋愛に絡んで、恋愛話が進むからお事件も進展する・・・・という
      連動と絡めかたが丁度イイ気がします



      どうも私、一般小説でも暗い?トラウマものとかが好きでして
      最終的に誰も幸せにならないよ!とか
      主人公に何かしらの心残りを追わせて終わっていたり・・・とか
      酷いと主人公3人が亡くなって暗転して終わってる小説もありますしね〜
      (で、それがまた面白くて好きだったりします)
      暗黒小説という括りがありますが好きだったりします

      そういう意味でもこの夜光さんの話は好みだったりしました
      文体も良いですね
      とある評論家の方が
      「文学はお話が面白いだけじゃなく、文体の美しさも大事
       面白ければいいってもんじゃない」と力説していました
      そう!!そうなのよ!!
      BLは文学とは違いますが小説という形を取る以上、言葉を扱っていますし
      やはり表現力や文体が美しいと嬉しいですね〜
      私は一介の読書好き&BL好きなので敬語とか正しい日本語とか
      厳密にわからないのですが・・・・
      好きな文体とかはあったりします





      BLって楽しくて明るくてラストはハッピーEDで
      ある程度色んなものがわかりやすい!というのがイイんですが
      こういうちょっと暗い?のも読みたくなる
      愛情が煮詰まって大きくなりすぎての執着って大好きなので
      夜光さんの常にヤンデレ化しそうな雰囲気が堪らん
      攻めのヤンデレって好きなんですよねぇ
      だって愛してるからヤンデレになるんでしょ!?という歪んだみかたなので









      若干不満があるとすれば・・・・
      主人公が流されやすすぎる〜!!
      夜光さんの大人しい受けは比較的快感に弱くて流されやすいんですよねぇ
      今回は特にそれが謙虚だったりしました
      すんなり?俊を受け入れて
      典之を拒否しちゃってるのもモヤモヤした
      2人の攻め様に愛される受けちゃんは
      どっちの攻め様に対しても同じ愛情を持っていて欲しいのです
      3Pの受けとしての態度としても頂けません(-"-)



      萌えで読むと面白さがあるかわかりませんが
      (私はこういう小さい受けが苦手なので、それだけで萌えない
       だからこの話に萌えがあるのかどうかがわからない・・・)
      謎解きや小道具や夢の描写やトラウマの処理などが
      私は小説として面白かったし好きでした



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