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【熱情連鎖】 夜光花
- 2012.02.02 Thursday
- BL小説(夜光花)
- 05:42
- comments(0)
- trackbacks(0)
- -
- -
- by K
面白かった〜♪
3Pものです
そんなに3Pが好きなわけじゃないけど嫌いでもないです
何か3Pものの難点って3人である理由が余り納得がいかずに
エロだけに特価してしまうものが多いいんですよね〜
こちらは3Pというより、三つ巴って感じです
お互いがお互いを牽制し合い、駆け引きしあっているのがドキドキして良かった
攻2人×受けの場合、攻め同士がライバルであることが多いいのに
BLだとそこらは結構省略されてしまいますからね
3Pでもなく男女物で三角関係なんですが
【時をAOく染めて】という作品が私は好きでして・・・・
男二人×女ものにミステリー要素を加えてお互いの愛憎のもつれ具合が見えるのですが
海中の描写が美しく幻想的でありながら三人のバランスの不安定さも表していて
一度捨ててしまったのに、またど〜してもど〜しても読みたくなって買い直しちゃいました
後は【恋】【蜜月】とかK池M理子さんの恋愛部分を濃密に描いたのも好きです
特に【蜜月】の中のある一遍が間接的に男同士の恋愛も扱っていて何ともエロスでした
で、そういうちょっとドロ〜とした愛憎劇で
三人の関係に緊迫感がありながらも三人でならない理由がある作品
そういう三角関係ものが読みたかったのです
【エンジェルビート】【3シェイク】【双子シリーズ】【ピジョンプラット】と読みまして
まぁ、BL的に面白いというか
ぶっちゃけエロに特化していてフ〜ンっとそれなりに楽しく読んだのですが
3人で居る葛藤とかがないのが私は物足りなかったのです・・・・
(双子シリーズのみは双子だから!のゴリ押しで全て受け入れられた
双子ってBL便利キーワードだな〜。嫌いじゃないです)
主人公の見る夢とトラウマがリンクしていて
冒頭から何度も何度も繰り返して印象付けられながら
その全貌はわからずに「何かそんなに怖いんだ?」と興味を惹かれ
俊が憎んでる相手って誰なんだ?とこれまたず〜っと引っかかっていて
そこに典之が絡んできてどうなるんだ〜!!!という
物語自体の骨組みも私好みでした
井上Y人さんの短編みたいな酩酊感が小説として面白かった
最後、二人が受けのトラウマを打ち砕くところも好きでした
俊はたった一人でもヤるつもりだったけど
3人揃ってないとできない物語の設定意外にも
きっと俊は一人ではその勇気は持てなかったんじゃないだろうか?と
自分と同じぐらい主人公を愛していて、二人で主人公を共有し
同じ時間を過ごした幼馴染で信頼している典之がいたからこその行動だと思う
全部読み終えて思うと、俊の憔悴は夢を見続けていただけではなく
一人でやらなければならない!という焦りや葛藤などからも来ていたんじゃないかなぁ
そうやって想像して読むのも面白いです
俊は主人公が気持ちを受け入れてくれることはないかもしれない・・・と思っていて
そして受け入れてくれてもらう?からには主人公を幸せにしたい
幸せにする=トラウマをなくさせる・・・という風になったのかなぁ?と
10年片思いしている相手に酷いことするような奴絶対許せなかったんだろうな〜
瑛太(主人公)の痛みは俊の苦しみでもあったのかな?とか
ラストが何といってもスゴク好きだった
攻め様二人の受けのためなら何でもする覚悟もすごい執着で好きなんですが
受けが本当は全てを知っている?んです
二人がヤッタ人物がもうこの世にいないことを
でも、それを二人に言わない
言わないことによって攻二人は連帯感を持ち、もう争わないだろうし
3人の関係はより強固なものになっている
攻二人のことを思うなら主人公は「二人は誰も手にかけてない」と教えて
罪悪感や覚悟?から解放してやるべきなんですよ
でもそうしないのは二人の愛情を主人公はなくしたくないからなんじゃないかな
3人でのバランスを保ちたいんですよね
どちらかではダメで3人でいたい
攻め二人は「3人の秘密だ」と思って関係を強固に感じていますが
実は受けが全ての種明かしをしっていて、ネタばらしをせずに
「3人の関係」をキープし続けさせようとしている
攻二人は手に入らないと思っていた主人公を手に入れてご満悦?ですが
受けが実は一番幸せだと思う
無条件にどこまでも溺れるように愛されたい
原因がいなくなっても忘れられないトラウマを無くしたい
この二つを同時に手に入れられたのだから
攻二人は執着愛ですが、受も中々強かだな〜
親から得られなかった愛情を攻め二人からもらうつもり?なんですね
攻二人は受けを捉えたつもりでいるけど
実は受けの方が二人の愛情を手放せなくなってしまったんじゃないでしょうかね
受けのためにトラウマの相手をやろうとした俊
抜け駆けして嘘をついた俊をやろうとした典之
執着まみれの二人の愛情を必要とする瑛太
ヤンデレ3人同志お似合いだと思いました
何というか色々考える余地が残っているのが面白かったです
他の感想でも書きましたがBL小説って比較的丁寧に行動や感情を書いていて
読み手によって色んな読み込み方ができる!というものが少ない
「この風景描写は気持ちをあわらしているのかな?」
「涙の意味は何だろう」などの抽象的な書き方はあまりしない
納得できるかはともかく読んだままの行動と感情
多面的な読み方ができ、読者の年齢が変わったりすることによって
読み返した時に読後が変わる小説が私は好きなんですが
BL小説でそういうものは少なく、萌えるか?萌えないか?が重要
それでいいのですが・・・・・そうなんですが・・・・
たま〜に、作者の表現しようとしたものやメッセージ性があると嬉しいんですよねぇ
お事件すぎるBLは苦手なのに、メッセージ性が欲しいなんて!!
私、面倒くさい・・・・ですね
BL小説なんて萌えりゃ〜それでいいのに〜!!!
ちなみに、受けが低身長で小さくて童顔で可愛いので私好みじゃないです
この作品は萌えじゃなくて、何か普通にお話の始末の付け方や持って行き方
伏線の張り方とかがすごく好みでした〜
最後枚数が少なくなってきた時に「この枚数で話ちゃんと結末に持って行けるの?」と
ドキドキ読みました
O田陸作品とかでなる現象なんですが
それを夜光さんのBL小説ではよく体験したりします
ミステリーをたくさん読む方には緩い謎解きかもしれませんが
私はミステリーものをあまり読まないのもあって夜光さんの謎解き調?好きなんですよね
ちょっとドロっとした妖しい感じがイイ
あと、BL的な部分とミステリー?部分と重い部分とのバランスが夜光さんはいい
例えば木原さんや英田さんが暗い話を書くと
「そこまで突っ込んだテーマはBLでやるには無理があるんじゃないかな」と思うことがある
テーマ自体がエンタメで扱うには難しいかな?と私は勝手に感じちゃってるんですが
夜光さんはイイ意味で重いものをエンタメにしているというか
ツッコんで書けば人間の心理を突き詰めたアンチテーゼ的になるものを
あくまでエンタメとして設定としてだけ扱い、でも軽くはしない!みたいな加減と
BLなのにお事件ばかりで感情面がついていってないとか
恋愛話があまり進まないとかにならずに
お事件があって、BL恋愛が別に進むというよりは
そのお事件自体が恋愛に絡んで、恋愛話が進むからお事件も進展する・・・・という
連動と絡めかたが丁度イイ気がします
どうも私、一般小説でも暗い?トラウマものとかが好きでして
最終的に誰も幸せにならないよ!とか
主人公に何かしらの心残りを追わせて終わっていたり・・・とか
酷いと主人公3人が亡くなって暗転して終わってる小説もありますしね〜
(で、それがまた面白くて好きだったりします)
暗黒小説という括りがありますが好きだったりします
そういう意味でもこの夜光さんの話は好みだったりしました
文体も良いですね
とある評論家の方が
「文学はお話が面白いだけじゃなく、文体の美しさも大事
面白ければいいってもんじゃない」と力説していました
そう!!そうなのよ!!
BLは文学とは違いますが小説という形を取る以上、言葉を扱っていますし
やはり表現力や文体が美しいと嬉しいですね〜
私は一介の読書好き&BL好きなので敬語とか正しい日本語とか
厳密にわからないのですが・・・・
好きな文体とかはあったりします
BLって楽しくて明るくてラストはハッピーEDで
ある程度色んなものがわかりやすい!というのがイイんですが
こういうちょっと暗い?のも読みたくなる
愛情が煮詰まって大きくなりすぎての執着って大好きなので
夜光さんの常にヤンデレ化しそうな雰囲気が堪らん
攻めのヤンデレって好きなんですよねぇ
だって愛してるからヤンデレになるんでしょ!?という歪んだみかたなので
若干不満があるとすれば・・・・
主人公が流されやすすぎる〜!!
夜光さんの大人しい受けは比較的快感に弱くて流されやすいんですよねぇ
今回は特にそれが謙虚だったりしました
すんなり?俊を受け入れて
典之を拒否しちゃってるのもモヤモヤした
2人の攻め様に愛される受けちゃんは
どっちの攻め様に対しても同じ愛情を持っていて欲しいのです
3Pの受けとしての態度としても頂けません(-"-)
萌えで読むと面白さがあるかわかりませんが
(私はこういう小さい受けが苦手なので、それだけで萌えない
だからこの話に萌えがあるのかどうかがわからない・・・)
謎解きや小道具や夢の描写やトラウマの処理などが
私は小説として面白かったし好きでした
3Pものです
そんなに3Pが好きなわけじゃないけど嫌いでもないです
何か3Pものの難点って3人である理由が余り納得がいかずに
エロだけに特価してしまうものが多いいんですよね〜
こちらは3Pというより、三つ巴って感じです
お互いがお互いを牽制し合い、駆け引きしあっているのがドキドキして良かった
攻2人×受けの場合、攻め同士がライバルであることが多いいのに
BLだとそこらは結構省略されてしまいますからね
3Pでもなく男女物で三角関係なんですが
【時をAOく染めて】という作品が私は好きでして・・・・
男二人×女ものにミステリー要素を加えてお互いの愛憎のもつれ具合が見えるのですが
海中の描写が美しく幻想的でありながら三人のバランスの不安定さも表していて
一度捨ててしまったのに、またど〜してもど〜しても読みたくなって買い直しちゃいました
後は【恋】【蜜月】とかK池M理子さんの恋愛部分を濃密に描いたのも好きです
特に【蜜月】の中のある一遍が間接的に男同士の恋愛も扱っていて何ともエロスでした
で、そういうちょっとドロ〜とした愛憎劇で
三人の関係に緊迫感がありながらも三人でならない理由がある作品
そういう三角関係ものが読みたかったのです
【エンジェルビート】【3シェイク】【双子シリーズ】【ピジョンプラット】と読みまして
まぁ、BL的に面白いというか
ぶっちゃけエロに特化していてフ〜ンっとそれなりに楽しく読んだのですが
3人で居る葛藤とかがないのが私は物足りなかったのです・・・・
(双子シリーズのみは双子だから!のゴリ押しで全て受け入れられた
双子ってBL便利キーワードだな〜。嫌いじゃないです)
主人公の見る夢とトラウマがリンクしていて
冒頭から何度も何度も繰り返して印象付けられながら
その全貌はわからずに「何かそんなに怖いんだ?」と興味を惹かれ
俊が憎んでる相手って誰なんだ?とこれまたず〜っと引っかかっていて
そこに典之が絡んできてどうなるんだ〜!!!という
物語自体の骨組みも私好みでした
井上Y人さんの短編みたいな酩酊感が小説として面白かった
最後、二人が受けのトラウマを打ち砕くところも好きでした
俊はたった一人でもヤるつもりだったけど
3人揃ってないとできない物語の設定意外にも
きっと俊は一人ではその勇気は持てなかったんじゃないだろうか?と
自分と同じぐらい主人公を愛していて、二人で主人公を共有し
同じ時間を過ごした幼馴染で信頼している典之がいたからこその行動だと思う
全部読み終えて思うと、俊の憔悴は夢を見続けていただけではなく
一人でやらなければならない!という焦りや葛藤などからも来ていたんじゃないかなぁ
そうやって想像して読むのも面白いです
俊は主人公が気持ちを受け入れてくれることはないかもしれない・・・と思っていて
そして受け入れてくれてもらう?からには主人公を幸せにしたい
幸せにする=トラウマをなくさせる・・・という風になったのかなぁ?と
10年片思いしている相手に酷いことするような奴絶対許せなかったんだろうな〜
瑛太(主人公)の痛みは俊の苦しみでもあったのかな?とか
ラストが何といってもスゴク好きだった
攻め様二人の受けのためなら何でもする覚悟もすごい執着で好きなんですが
受けが本当は全てを知っている?んです
二人がヤッタ人物がもうこの世にいないことを
でも、それを二人に言わない
言わないことによって攻二人は連帯感を持ち、もう争わないだろうし
3人の関係はより強固なものになっている
攻二人のことを思うなら主人公は「二人は誰も手にかけてない」と教えて
罪悪感や覚悟?から解放してやるべきなんですよ
でもそうしないのは二人の愛情を主人公はなくしたくないからなんじゃないかな
3人でのバランスを保ちたいんですよね
どちらかではダメで3人でいたい
攻め二人は「3人の秘密だ」と思って関係を強固に感じていますが
実は受けが全ての種明かしをしっていて、ネタばらしをせずに
「3人の関係」をキープし続けさせようとしている
攻二人は手に入らないと思っていた主人公を手に入れてご満悦?ですが
受けが実は一番幸せだと思う
無条件にどこまでも溺れるように愛されたい
原因がいなくなっても忘れられないトラウマを無くしたい
この二つを同時に手に入れられたのだから
攻二人は執着愛ですが、受も中々強かだな〜
親から得られなかった愛情を攻め二人からもらうつもり?なんですね
攻二人は受けを捉えたつもりでいるけど
実は受けの方が二人の愛情を手放せなくなってしまったんじゃないでしょうかね
受けのためにトラウマの相手をやろうとした俊
抜け駆けして嘘をついた俊をやろうとした典之
執着まみれの二人の愛情を必要とする瑛太
ヤンデレ3人同志お似合いだと思いました
何というか色々考える余地が残っているのが面白かったです
他の感想でも書きましたがBL小説って比較的丁寧に行動や感情を書いていて
読み手によって色んな読み込み方ができる!というものが少ない
「この風景描写は気持ちをあわらしているのかな?」
「涙の意味は何だろう」などの抽象的な書き方はあまりしない
納得できるかはともかく読んだままの行動と感情
多面的な読み方ができ、読者の年齢が変わったりすることによって
読み返した時に読後が変わる小説が私は好きなんですが
BL小説でそういうものは少なく、萌えるか?萌えないか?が重要
それでいいのですが・・・・・そうなんですが・・・・
たま〜に、作者の表現しようとしたものやメッセージ性があると嬉しいんですよねぇ
お事件すぎるBLは苦手なのに、メッセージ性が欲しいなんて!!
私、面倒くさい・・・・ですね
BL小説なんて萌えりゃ〜それでいいのに〜!!!
ちなみに、受けが低身長で小さくて童顔で可愛いので私好みじゃないです
この作品は萌えじゃなくて、何か普通にお話の始末の付け方や持って行き方
伏線の張り方とかがすごく好みでした〜
最後枚数が少なくなってきた時に「この枚数で話ちゃんと結末に持って行けるの?」と
ドキドキ読みました
O田陸作品とかでなる現象なんですが
それを夜光さんのBL小説ではよく体験したりします
ミステリーをたくさん読む方には緩い謎解きかもしれませんが
私はミステリーものをあまり読まないのもあって夜光さんの謎解き調?好きなんですよね
ちょっとドロっとした妖しい感じがイイ
あと、BL的な部分とミステリー?部分と重い部分とのバランスが夜光さんはいい
例えば木原さんや英田さんが暗い話を書くと
「そこまで突っ込んだテーマはBLでやるには無理があるんじゃないかな」と思うことがある
テーマ自体がエンタメで扱うには難しいかな?と私は勝手に感じちゃってるんですが
夜光さんはイイ意味で重いものをエンタメにしているというか
ツッコんで書けば人間の心理を突き詰めたアンチテーゼ的になるものを
あくまでエンタメとして設定としてだけ扱い、でも軽くはしない!みたいな加減と
BLなのにお事件ばかりで感情面がついていってないとか
恋愛話があまり進まないとかにならずに
お事件があって、BL恋愛が別に進むというよりは
そのお事件自体が恋愛に絡んで、恋愛話が進むからお事件も進展する・・・・という
連動と絡めかたが丁度イイ気がします
どうも私、一般小説でも暗い?トラウマものとかが好きでして
最終的に誰も幸せにならないよ!とか
主人公に何かしらの心残りを追わせて終わっていたり・・・とか
酷いと主人公3人が亡くなって暗転して終わってる小説もありますしね〜
(で、それがまた面白くて好きだったりします)
暗黒小説という括りがありますが好きだったりします
そういう意味でもこの夜光さんの話は好みだったりしました
文体も良いですね
とある評論家の方が
「文学はお話が面白いだけじゃなく、文体の美しさも大事
面白ければいいってもんじゃない」と力説していました
そう!!そうなのよ!!
BLは文学とは違いますが小説という形を取る以上、言葉を扱っていますし
やはり表現力や文体が美しいと嬉しいですね〜
私は一介の読書好き&BL好きなので敬語とか正しい日本語とか
厳密にわからないのですが・・・・
好きな文体とかはあったりします
BLって楽しくて明るくてラストはハッピーEDで
ある程度色んなものがわかりやすい!というのがイイんですが
こういうちょっと暗い?のも読みたくなる
愛情が煮詰まって大きくなりすぎての執着って大好きなので
夜光さんの常にヤンデレ化しそうな雰囲気が堪らん
攻めのヤンデレって好きなんですよねぇ
だって愛してるからヤンデレになるんでしょ!?という歪んだみかたなので
若干不満があるとすれば・・・・
主人公が流されやすすぎる〜!!
夜光さんの大人しい受けは比較的快感に弱くて流されやすいんですよねぇ
今回は特にそれが謙虚だったりしました
すんなり?俊を受け入れて
典之を拒否しちゃってるのもモヤモヤした
2人の攻め様に愛される受けちゃんは
どっちの攻め様に対しても同じ愛情を持っていて欲しいのです
3Pの受けとしての態度としても頂けません(-"-)
萌えで読むと面白さがあるかわかりませんが
(私はこういう小さい受けが苦手なので、それだけで萌えない
だからこの話に萌えがあるのかどうかがわからない・・・)
謎解きや小道具や夢の描写やトラウマの処理などが
私は小説として面白かったし好きでした
夜光花さん
- 2011.06.27 Monday
- BL小説(夜光花)
- 18:23
- comments(0)
- trackbacks(0)
- -
- -
- by K
私が作家買いしてる7人の中の一人です
でも、正直言いまして・・・・
BL萌え的には私と夜光さんは相性が良くないと言うか
夜光さんが王道なんですけど、私の好みとは違うと言うか
私は、男らしい・ツンケンした受けが好きなんです
夜花さんの受けちゃんは大体が
小さく華奢で可愛らししい
大人しかったりイイ子だったり健気だったり一途だったり
BL好きの心に響く王道受けちゃんです
たま〜にツンツンしていたり、男前受けが来ると嬉しかったりします
「オガクズで愛が満ちる」「跪いて永遠の愛を誓う」「銀月夜」「君を殺した夜」
大人受けの作品は好きな受けちゃんだったりします
そんな私好みの受ちゃんじゃないのに面白く読めてしまうのは
BL以外の処が面白いんですよ〜
物足りない所もありますが、BLでこれだけしっかりと練り込んである
ミステリー?やトリック?系の作品って少ない
大概がなんちゃってミステリー
なんちゃって謎解きもの
なんちゃって因縁・閉ざされた村・血のたたりもの
夜光さんも完璧に出来上がってるわけじゃないんですが・・・
BL以外のところが出来上がってる小説作品って
本当に珍しいんですよ!!
BLだとキャラが良かったりエロかったり恋愛面がしっかり描かれていれば
ミステリーやお話の外骨はまあまあでも読めてしまう
だって、何も読者はミステリーや謎解きを求めてBL読んでないですからね
何といっても男同志のラブを求めているワケで
それ以外のところはまあまあ目を瞑れてしまう
そんな感じであまりBLにそういうものを求めていたわけじゃないんですが
BL小説で「これだけ書けている」というのにビックリしました
私はミステリーはそんなに読む方じゃないんです
それでも人気の作品とかは手に取ります
京極堂・アリス・高村・宮部・恩田・乙一とか人気作家から
馳・花村・本田・津原・舞城・夢人・奥田・荻原とかの
小説好きがお薦めする方々も
何というかミステリーなら王道よりちょっと捻りのある方が好きです
幻想的だったりラストがビックリだったり
プロット以外のところに作家が妙な情熱を注いでいたり
文体が独特だったり
個性があるものが好きです
なので、本来のミステリーや謎解きモノが好きな方からしたら
夜花さんは物足りないところもあるかもしれませんが
本格ミステリーが苦手で変わった謎ものが好きな私は
夜花さんが描くちょっとドロっとした雰囲気や因縁が混じった話は
好きだったり目新しかったりします
BLらしくない確立した世界感
謎を引っ張る演出・ありきたりじゃない効果
BL以外のところで読ますのがお上手なので
好みの受けじゃなくてもある種『小説』として楽しく読んでいます
それでいて、夜花さんはBL自体が好きなのがあとがきからでもわかる
「今回は○○関係をすごく楽しんで書きました」
「絡みのシーンを書くのは楽しい」みたいなことが良くあります
なので、BL以外の筋を絡めても作者自身がBLを念願においてるので
すごくバランスがいい
例えば崎谷はるひさん好きですが
最近の作品はBL以外の話を進めようとする余りに
何とも回りくどい・いらない説明的文が多すぎる気がします
私は厚い本を読むのが好きなのと
崎谷さんのくどい文も嫌いじゃないのですが
そういうのを差し引いても・・・崎谷さんの作品自体はBLなんですよね
BLとしてすごく面白いんだけど
小説としてのテーマやお事件ものや謎やらトラウマ描写とかはお上手ではないと
なのでBL話を中心に書いたほうが面白いのになぁっと思ってしまうのです
夜光さんは小説としても面白くありながら
話の筋を追うこと自体にはあまり固執していないように感じます
だから「これは小説としてはありだけどBL的にはいらないな〜」と思う部分は
意外とあっさりとしか書きません
もしかしたらもっと表現したいのかもしれませんが
読者がそこまでの「突きつめたテーマ性」をBLに求めてないのをわかってるのでしょう
「お話として面白いな」という所で切り上げています
例えば「凍る月」シリーズとかはもっとアクションをやりたかったようですが
そこまでガッツリとしたアクションや血みどろや過激なシーンはありません
また、もっと獣人と人間の確執を描いたならば
「龍は眠る」「光の帝国」みたいな、人と違う能力を持った者の悲しみを
ほりさげた感動長編にすることもできたと思います
「ミステリー作家串田寥生の考察」「堕ちる花」は
閉ざされた村・神事のドロドロ・古くからの言い伝え
N木賞作家三浦しをんさん「白蛇島」より
土俗テイストが上手く表現していると私は思いましたよ〜
特に「ミステリー作家〜」の方は小説として掘り下げるなら
主人公と先生のその後のラブよりも
姉と妹の過去・心情・主人公との確執をじ〜っくり書ききった方が
ドロドロが増して且つ小説としての完成度も上がったと思う
土俗と家族と女の性をテーマにしても面白い題材だったし
でも、それをしないで何だかんだと大円満のラブラブで終わってるんですよね
この適度な切り上げ方がBLとして上手いな!と思いました
それでいて先生の過去とかが出てきて、すぐラブラブになるのではなく
全てのタネ明かし的なものがあってただのBLでないのも良かった
BLとしてのサービスシーンもふんだんに入ってるのが夜花作品ですよね
でも、それを作家自身が楽しんで書いてるのがいい
しかもちゃんとエロい・・・というのが
お話とBLとエロとのバランスが上手いこと融合してます
BLなしにしてもそれなりに面白い話を書けそうですが
やはりBLベースあっての夜光さんだな〜と思います
文章自体は読みやすいものの飛びぬけて上手とかは思いませんが
下手じゃないですし、BL作家としてはお上手な方です
木原さんはBL小説らしくない文体ですが
お話の内容?筋は意外とBLらしいんですよね
夜花さんは文体は普通ですし、男同志の関係性にすんなり入れるものの
小説としての楽しみ方がBLとしてじゃなくて
「お話」にある方だと思っています
違うベクトルでBL以外の楽しみ方がある作家さんです
でも、正直言いまして・・・・
BL萌え的には私と夜光さんは相性が良くないと言うか
夜光さんが王道なんですけど、私の好みとは違うと言うか
私は、男らしい・ツンケンした受けが好きなんです
夜花さんの受けちゃんは大体が
小さく華奢で可愛らししい
大人しかったりイイ子だったり健気だったり一途だったり
BL好きの心に響く王道受けちゃんです
たま〜にツンツンしていたり、男前受けが来ると嬉しかったりします
「オガクズで愛が満ちる」「跪いて永遠の愛を誓う」「銀月夜」「君を殺した夜」
大人受けの作品は好きな受けちゃんだったりします
そんな私好みの受ちゃんじゃないのに面白く読めてしまうのは
BL以外の処が面白いんですよ〜
物足りない所もありますが、BLでこれだけしっかりと練り込んである
ミステリー?やトリック?系の作品って少ない
大概がなんちゃってミステリー
なんちゃって謎解きもの
なんちゃって因縁・閉ざされた村・血のたたりもの
夜光さんも完璧に出来上がってるわけじゃないんですが・・・
BL以外のところが出来上がってる小説作品って
本当に珍しいんですよ!!
BLだとキャラが良かったりエロかったり恋愛面がしっかり描かれていれば
ミステリーやお話の外骨はまあまあでも読めてしまう
だって、何も読者はミステリーや謎解きを求めてBL読んでないですからね
何といっても男同志のラブを求めているワケで
それ以外のところはまあまあ目を瞑れてしまう
そんな感じであまりBLにそういうものを求めていたわけじゃないんですが
BL小説で「これだけ書けている」というのにビックリしました
私はミステリーはそんなに読む方じゃないんです
それでも人気の作品とかは手に取ります
京極堂・アリス・高村・宮部・恩田・乙一とか人気作家から
馳・花村・本田・津原・舞城・夢人・奥田・荻原とかの
小説好きがお薦めする方々も
何というかミステリーなら王道よりちょっと捻りのある方が好きです
幻想的だったりラストがビックリだったり
プロット以外のところに作家が妙な情熱を注いでいたり
文体が独特だったり
個性があるものが好きです
なので、本来のミステリーや謎解きモノが好きな方からしたら
夜花さんは物足りないところもあるかもしれませんが
本格ミステリーが苦手で変わった謎ものが好きな私は
夜花さんが描くちょっとドロっとした雰囲気や因縁が混じった話は
好きだったり目新しかったりします
BLらしくない確立した世界感
謎を引っ張る演出・ありきたりじゃない効果
BL以外のところで読ますのがお上手なので
好みの受けじゃなくてもある種『小説』として楽しく読んでいます
それでいて、夜花さんはBL自体が好きなのがあとがきからでもわかる
「今回は○○関係をすごく楽しんで書きました」
「絡みのシーンを書くのは楽しい」みたいなことが良くあります
なので、BL以外の筋を絡めても作者自身がBLを念願においてるので
すごくバランスがいい
例えば崎谷はるひさん好きですが
最近の作品はBL以外の話を進めようとする余りに
何とも回りくどい・いらない説明的文が多すぎる気がします
私は厚い本を読むのが好きなのと
崎谷さんのくどい文も嫌いじゃないのですが
そういうのを差し引いても・・・崎谷さんの作品自体はBLなんですよね
BLとしてすごく面白いんだけど
小説としてのテーマやお事件ものや謎やらトラウマ描写とかはお上手ではないと
なのでBL話を中心に書いたほうが面白いのになぁっと思ってしまうのです
夜光さんは小説としても面白くありながら
話の筋を追うこと自体にはあまり固執していないように感じます
だから「これは小説としてはありだけどBL的にはいらないな〜」と思う部分は
意外とあっさりとしか書きません
もしかしたらもっと表現したいのかもしれませんが
読者がそこまでの「突きつめたテーマ性」をBLに求めてないのをわかってるのでしょう
「お話として面白いな」という所で切り上げています
例えば「凍る月」シリーズとかはもっとアクションをやりたかったようですが
そこまでガッツリとしたアクションや血みどろや過激なシーンはありません
また、もっと獣人と人間の確執を描いたならば
「龍は眠る」「光の帝国」みたいな、人と違う能力を持った者の悲しみを
ほりさげた感動長編にすることもできたと思います
「ミステリー作家串田寥生の考察」「堕ちる花」は
閉ざされた村・神事のドロドロ・古くからの言い伝え
N木賞作家三浦しをんさん「白蛇島」より
土俗テイストが上手く表現していると私は思いましたよ〜
特に「ミステリー作家〜」の方は小説として掘り下げるなら
主人公と先生のその後のラブよりも
姉と妹の過去・心情・主人公との確執をじ〜っくり書ききった方が
ドロドロが増して且つ小説としての完成度も上がったと思う
土俗と家族と女の性をテーマにしても面白い題材だったし
でも、それをしないで何だかんだと大円満のラブラブで終わってるんですよね
この適度な切り上げ方がBLとして上手いな!と思いました
それでいて先生の過去とかが出てきて、すぐラブラブになるのではなく
全てのタネ明かし的なものがあってただのBLでないのも良かった
BLとしてのサービスシーンもふんだんに入ってるのが夜花作品ですよね
でも、それを作家自身が楽しんで書いてるのがいい
しかもちゃんとエロい・・・というのが
お話とBLとエロとのバランスが上手いこと融合してます
BLなしにしてもそれなりに面白い話を書けそうですが
やはりBLベースあっての夜光さんだな〜と思います
文章自体は読みやすいものの飛びぬけて上手とかは思いませんが
下手じゃないですし、BL作家としてはお上手な方です
木原さんはBL小説らしくない文体ですが
お話の内容?筋は意外とBLらしいんですよね
夜花さんは文体は普通ですし、男同志の関係性にすんなり入れるものの
小説としての楽しみ方がBLとしてじゃなくて
「お話」にある方だと思っています
違うベクトルでBL以外の楽しみ方がある作家さんです
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